おしらせ

そんなわけで、ちょっくらフランスにいってめえります。10月28日~11月3日の間は、ひょっとしたらゲリラで更新するかもしれませんが・・・ あまり期待しないで下さい。 A bientOt !

CINEFILE

明後日に迫ってきた中地区公民館フランスセミナー番外編。色々迷ったのですが、「シネマで楽しむひとことフランス語」というタイトルにしました。 しかし、今回単発の授業(90分)なので長編をお見せすることができず、残念! 抜粋を見てもらっても、その面白さはなかなか伝えきれないし・・・むむむ、どうするよ・・・ と、自分から「映画とフランス語会話学習くっつけたらどうですか?」などと提案しておいて、いきなり躓いていました。 結局、長編はあきらめてle court métrage(ショート・フィルム)を何本かお見せすることにしました。 フランスのショート・フィルムはなかなか質が高いものが多くて、その持ち味の皮肉な視点が生きているものが多いです。時間が限られているが上にお国柄というのが色濃く出てくるので、「癖が強い」印象となって、その「視点」や隠れたメッセージが日本人にとってなかなかわかりにくかったりするのですが、きちんとした解説があれば、とても面白く見られるものじゃないかなと思います。 今のところセミナーや授業では取り上げられないのですが、個人的には馬鹿馬鹿しいものも好きなのでフランス作品はうってつけ。なにしろ、ロシア人のお墨付きをもらってますし。 いつか「映画を見る会(仮)」を作って、くだらない物もだらだら上映したいな~。 会話マナーや挨拶練習には大体「海辺のポーリーヌ」を使っているのですが、今回はクロード・シャブロルの「La Fleur du Mal(悪の華)」の抜粋を使おうと思っています。この映画って日本では一般公開されていないのでしょうか?面白いのにな。 作品を色々選んでいて、ついでに整理をしてみたら、フランス映画だけでDVDが58本ありました。 100本になったら記念になにかやろうかな。

TuとVousのあやしい関係

ptt fleur

 une Modeste mignon

またもや昔話を御免。 留学して間もない頃、日本人の友達がこう言った。 「あのさ、ビズゥ(頬にキスをする親しいもの動詞の挨拶)をね、男友達とするじゃん。 あれって、もし、こっそりその人のことが好きだったりしたら、超ドキドキだろうね。」 ・・・考えても見なかった! ビズゥ問題は、確かに留学生にとってなかなか悩まされるものなんだけれど、フランス人同士でも結構気を使うものらしい。大学の女友達たち(フランス人)の間で、たまに 「あいつ、CM(大講堂で受ける必須科目)が一緒なだけで別に親しくないのに、ビズゥしてきた」 「マジで?」 「しかも、口に超近いところで、思いっきり唇くっつけてきて、もう超キモいの!」 全員「ヤーっ、キモ~!」 という会話があるのだ(だから、男性諸君は気をつけたほうがいい)。 基本は、頬をくっつけて「ちゅっ」という音を出すだけなので(文章で書くとなんとなくヒワイ)、唇でぶっちゅとやると嫌われることが多いらしい。 私の場合、ビズゥよりも微妙でむしろドキドキするのは「Vous」が「Tu」に変わる瞬間。 (日本語で言うと、Vousは敬語で「です、ます」Tuは「タメ語」で「だよ、なの、じゃん」) フランス映画や小説を翻訳で楽しんでいるとわからないが、原語だと、その瞬間をドラマティックに感じてしまう。 男女では、気持ちが通じ合った瞬間に自然にTuになるので、キス(ビズゥではなく)の後の一言はだいたいTuに変わる。 同性でも同じことで、本当に心を許しあった瞬間に、前置きなしで代名詞の切り替えが行われる。 この間見た「ぼくの大切な友達」でも、フランソワとブリュノがサッカーに行った帰りに、敵チームのサポーターに「アホ!」と叫んで逃げた後、Tuに切り替わったのに思わず感動してしまった。言葉の距離が心の距離を表している。 (ただ、親しくなって気持ち的には「Tu」なんだけれど、立場とか年の差とか、もろもろの関係の微妙さでVousのままのというのはよくある。一昔前は、由緒正しい家柄の場合の家族間や「同士」という意味でもVousを使っていたし) これを、日本語で表現するのはなかなか難しいし、字幕でそんな小技をやられても気がつかないか、「???」となる。 今のところ原語でのみ楽しめる、秘密の瞬間なのかもしれない。

La fourche qui m'a larguE

「話し方教室で1年以上勉強しないと国会議員にはなれない」という法律を作ってほしい。いま日本版「ギニョール・ド・ランフォ」をやったらネタ盛りだくさんだな・・・

フランス語の手紙、文末のあいさつ表現

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  • 教育機関、例えば語学学校や大学とコンタクトをとって資料請求するとか、点数の不服を申し立てるとか、間違いの訂正請求とか、その他の願書。
  • 公共料金、税金、電話・携帯、銀行などのサービス機関とのコンタクト
  • アパートの大家とか、寮の事務所など
  • ネットで買い物をする時のやりとり
  • その他、申し込み・応募一般 (クラブ、サークル、イベント関係、etc.)

「敬具」まで行かなくても〆の挨拶は欠かせないもので、そのパターンたるや、大変なものです。

Dans l'attente de votre réponse, je vous prie d'agréer, Madame, [Monsieur,] mes salutations distinguées. (お返事を心待ちにしつつ、敬具)

なんてのもよく目にしますよね。

agréer は同意する、受け入れるという意味の動詞なので、「私の尊敬の意をお受け入れ下さい」という言い方で「敬具」を表します。代わりにaccepter(受け入れる、認める)でも同じ意味になります。

なるべく早めに幾つかのパターンをストックしておくと便利なのですが、人によっても千差万別で、いったいどんな関係のときにどんな言葉を使えばいいのか???となるわけです。そこで、使える表現を関係ごとにリストアップしてみました。

手紙・メールの文末の挨拶

1. 宛先リストのトップは「大統領閣下」
2. 親しい友だちへのあいさつ
3. 目上の人、ビジネス関係など、一定の距離がある場合
4. 尊敬の気持ちを込める場合
5. 様々な表現を学ぶには...

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