ユーロ・ヴァージョン
スーツケース行方不明、スリ、パスポート紛失、現金を落とす、迷子、喧嘩・・・
どれもなくて、無事日程をこなし帰ってまいりました。
ナントはしかし寒かった・・・歯がなる寒さ、すっかり忘れていました。
それでも、メンバーの皆さんはそんなに雨に降られることもなくて、やっぱり新潟・フランス協会には晴れの神がついています。
しかも、パリへの移動日の前日に、SNCF(フランス国鉄)のアトランティック路線で架空線の故障があり、一日違っていたら5時間はTGVの中に閉じ込められるところでした。
(でも、TGVの一部の座席がダブル・ブッキングか?!という事件はありましたが。笑)
写真を整理しつつ、ぼちぼちecorサイトのナントページを更新して行こうと思います。
今回は、住んでいた時にあえて行かなかった所を色々と回れて、すごく楽しかった!
それにしても、つい昨日も居たような不思議な感覚でした。
なかなかわかってもらえないのですが、
一種独特の浮遊感というか、ここに居るようで、ここに生きていないような、時空に縛られていない、そんな感覚です。
これは、新潟に居ても同じで、今、ここで生活をしているけれど、なにか現実感のないような、遠いような、そんな感じにふと陥ることがよくあります。
頼りないか、と言えばそうではなくて、むしろ、土地に囚われることはないとわかって、気楽で居られるから楽しい感じ。ラリってる、とも言えなくもない。
「なんかね、ナントと新潟、どっちも自分にとって嘘っぽい、リアルじゃない感じがするんだよね」
と、ナントのO兄に話したら、
「それって、逆なんじゃないの?両方とも自分にとって真実なんじゃない」
と言われました。
確かに、そうかも・・・。
結局、自分の感覚を通してのみ私達は世界を知ることができて、その「私というフィルター」を通すことで「100%ピュアな真実」というものはなくなる。たったひとつだけを「正しい」と言いたくなるけれど、あれもこれも、「正しい」・・・。
ナントから引き上げてくる時、知らないうちに、「これから私が生きる場所は(今のところ)新潟で、ナントではない」と、どこかで決めつけてしまったのかもしれない。そんなことする必要なかったんだ。
今回の収穫。量にしたら意外にそれほど多くなかったかも、と言ったら、色々な人から突っ込まれそうな気がします。本でもチラシでも、最近は常に「あ、これ教材に使える」と見てしまうのですが、それでも趣味のものをたくさん手に入れてにこにこしています。
これからのe-corで使うものとしては、
映画「奇人たちの晩餐会」
ノーベル賞作家のもの、ということでル・クレジオの短編
そして、文学を通したフランス語学習用の教材(初級・中級・上級)を手に入れました。この教材は、大学に居た時から目をつけていたのですが、中世から現代まで様々な文学の抜粋を取り扱っている優秀なものです。
来月で一周年を迎えるにあたって授業内容も少しシェープアップしてパワーアップします。
A suivre...ア・スウィーヴルということで、お楽しみに!