初級〜中級向け単語・スピーキング練習

まずは、フランス語の発音に慣れ、語彙を増やしていくために、できるだけ音声に付いて声を出して口・舌の筋肉を鍛えましょう。

 
 

交通・ショッピング・食事・暮らし・旅行など、さまざまなカテゴリー毎にフランス語の単語が覚えられる本。会話で使う表現や数字・カレンダーなど2,000語以上が収録されており、スイートな見かけによらず頼りになる。読みがなが振ってあるのも初心者にはありがたい。

専用サイトからMP3で音声を無料ダウンロードできるが、ファイルにややバグがあって再生できない箇所があるのがちょっと残念。値段も税抜き1,500円とお手頃。

 

「絵で楽しむフランス語」の姉妹編、日常会話フレーズが載っている。一人旅での様々なシーンや、現地で友達ができたらよく使うカジュアルな一言会話がたくさん載っている。著者は長年現地でフランス語のひとことを紹介するメルマガを続けてきたので、生きたフランス語表現が学べる。値段は単語編とおなじ税抜き1,500円。

こちらも音声を無料ダウンロードできるが、クオリティはあまり良くない。学研さんなんとかしてください。

 
hajimetedril.jpg

思わず声に出して答えたくなる仕組みが秀逸なドリルシリーズの新刊。すでに出ている「声に出すフランス語即答練習ドリル」が初級の学習としてはとても使えるのですが、それでも難しい、という人向けの超初級レベルがこの本になります。

普通のスピード(それでも比較的ゆっくり)で例文を聞き、ゆっくり練習用スピードで繰り返せるようになっているので慣れない発音も練習しやすいです。

また、既刊の2冊より細かく文法や発音事項が書かれているほか、往年の仏語学習者にはなつかしい石原昭男氏の挿絵が付いていて和みます。

白水社のページで紙面や音声のサンプルが見られます→ こちらから

 

フランス語の口の筋肉を付けるのに最適なドリル。音声で出される指示や質問に答えて文のパーツを様々に変化させて答えていく。各問にはブランクがあり、その間に声を出して答える仕組みになっている。ブランクの後には正しい解答が聞けるため、シャドウイングも可能。挨拶や、簡単なやり取りから始まり、初級文法の項目にしたがって少しずつ長く複雑な文を頭のなかで構築し、瞬間的に話す練習ができるようになっている。

複合過去形の練習ページのように、現在形の様々な動詞を活用する章もあるといいなと思います。あと、男性の声が高くてやや聞きづらい(フランス語の教科書・参考書の音声ではよく聞く声なんですが)。

話すのが苦手な人でも、このドリルを毎日やって2周くらいすれば、だいぶ口にフランス語筋肉が付き、舌が滑らかに動くようになります。

 

「声に出すフランス語即答ドリル」で学んだ内容を簡単におさらいする章の後、本格的に過去形や未来形を使った表現が練習できる。

仕組みは初級の方と同じで、ブランクの後に学習者が声に出して解答でき、その後に正解を聞くことができる。とくに、様々な要素が複雑に絡み合う過去形は、幾つかの章に分かれて少しずつ練習できるようになっており、目的語人称代名詞を使った文や条件法や接続法などを使った表現までが収録されている。

初級と同様で文法解説のページは少ないので、このドリルをやるレベルであれば文法学習用の本が必須。

このドリルがスラスラできるようになれば、かなり話すのが楽になりますよ。

 

フランスに旅行・滞在をする設定で、飛行機を降りたところから始まり、空港、電車、ホテル、ショッピング、レストラン、インフォメーションでの問い合わせ、列車の中で隣の人との会話、フランス人の家を訪問など、現地でありそうなシチュエーション毎に会話の練習ができる。

各会話は、My Little Parisで有名になった九重加奈子さんの絵で吹き出しがついた漫画のようになっていて分かりやすい。例文のページでは全ての会話が書かれているが、練習ページでは自分が話す部分が空白になっており、音声も「フランス語ドリル」同様にブランクがあるので音声と会話をする形で練習ができる。会話のスピードは早く感じるが、実際の会話にくらべれば随分ゆっくり喋っているほう。

 

duolingo(デュオリンゴ)

単語から始まって、文法、発音、リスニング、スペリングをゲーム感覚で総合的に学べるアプリ。

スコアが表示され、進み具合によってレベルが上がっていく。同じ言語の学習者同士でコミュニケーションも可能。

※日本語プラットフォームではフランス語学習を選択できないため、設定言語を英語にし、英語→フランス語で学べる

スマートフォン・タブレット型端末・Web版があり、無料アカウントを取ればいつでもどこでも学習が可能。

 
 
 

 

仏和・和仏辞書

辞書は、初級〜中級までは紙を使ったほうが書き込みができて便利です。また、身体を動かしながらの方が記憶に定着しやすいと言われているため、ページをめくり、目で語彙を追うことによって、より記憶に残りやすくなるというメリットもあります。慣れてきたら、どこにでも携帯できるスマホアプリを購入するのがおすすめです。電子辞書は使い方がガラケーのような難しさがあり検索にも一苦労で、なかなか嵩張るので持ち運びも便利とはいえず、アプリを購入するよりもかなり高額となるため、あまりおすすめできません。

 
 

紙の辞書の中で、圧倒的にレイアウトがわかりやすく、語彙を見つけやすい。また、付録ページの序数一覧や、フランスの教育制度などの説明ページも見やすく有用。巻末の簡易和仏も充実しているので、初級のうちは和仏辞典を別に買わずともこの巻末でなんとかなる。CD付き。

小型版はCDなしで、専用サイトで音声を聞くため、若干安くなっている。ただし、小型版は通常版を縮小したサイズのため文字が小さく、老眼が始まっている方には不向き。

この内容でプチ・ロワイヤルのようなおしゃれな装丁だったらクラウンの圧勝だったんですけれどね・・・。以前のダサさに比べれば、これでもだいぶマシになったほうです。

また、クラウンのスマホ・タブレット型端末用アプリは、使えなくはないんですが、仏和機能がきちんと付いていないし、機能の多さや使いやすさから言えば、プチ・ロワイヤルの方が断然おすすめです。

 

プチ・ロワイヤル仏和辞典(第4版)・和仏辞典(第3版)

スマホ・タブレット型端末用アプリはプチ・ロワイヤルが万能。和仏・仏和が双方向に使えて、例文検索もサクサクできる。覚えたい語や表現はボタン一つでブックマークでき、ページ内検索も可能。

ほとんどの語には音声リンクがあるので、その場で再生が可能で、動詞には活用形ページへのリンクが付いている。これだけ多機能でも、紙の辞書を和仏・仏和2冊買うよりも安く、もちろん電子辞書よりも安い。iPhone版を購入した場合はiPadとの同期もできる。

また、マイク機能を使って音声検索もできるので、正しく発音できているかのチェックとして使うという裏技もある(正しく発音できていなければ、目的の語が出てこない)。

一点、注意が必要なのは、自動的に新版に更新されるわけではなく、新版が出たら再度購入しなくてはならないということ。頻繁に版が変わるわけではないが、新版情報があるかどうかは購入前に旺文社およびアプリを制作している物書堂のサイトをチェックするほうがよい(下記アプリの購入サイトにリンクがある)。ただし、旧版であってもスマホのOSバージョンアップに伴ったアプリのアップデートはしてくれるので、使用に問題はない。

ちなみに、iPhoneで大辞林のアプリを購入していれば、文中の日本語の意味を大辞林にジャンプして検索することもできる。フランス語で語彙が覚えられない時、実は日本語でそもそもその語の意味や定義がわかっていなかったりすることは大いにあるので、このアプリ間のジャンプ機能はとても便利。

Android版はiPhone版とインターフェイスが異なるため、若干使いにくいらしいです(Google playのレビューより)。

注意:これだけ便利なので、当然頭に残るはずもなく、ボキャブラリーを増やしたい場合には何らかの努力が必要になる。例えば、ノートを作り、覚えたい語を含めた文章にして書き、通勤・通学中などに見て覚えるなど、手を動かす必要あり。

また、書き込み機能は付いていないので、自分で補足したり例文を付け加えたりすることはできない。やはり別に自分の単語帳を作るほうがよい。全文をそのままコピーする機能があるので、補足したい場合、私はEvernoteにコピーしてノートを作っています。