そんなわけで、ちょっくらフランスにいってめえります。10月28日~11月3日の間は、ひょっとしたらゲリラで更新するかもしれませんが・・・ あまり期待しないで下さい。 A bientOt !
おもしろきもの
Je passe mon temps entre Vannes où réside mon père et Nantes, avec quelques échappées à Rochefort sur mer où nous avons de la famille, mais tout cela est bien monotone depuis le départ de mon épouse.Je vous attends avec impatience.
C.B.
旅行前になんやらかんやら仕事の話が飛び込んできて、久しぶりにやかん状態になりかけていました。
水曜日夜、リニューアルオープンしたNHK文化センターのPassion ! France(パッション・フランス)第1回目を無事終了することができてほっと一息です。お集まりの皆様ありがとうございました。結構様々なところに旅行に行かれている方が多くて、みなさんすごいですね~。懐かしい顔もちらほらあり、再開してよかったなーと改めて思いました。
最近、e-corの教室では、各アトリエの「カラー」のようなものが出てきて、見ていると本当に面白いです。
その面白さというのは、表面的な「面白さ」、「おかしさ」とは違うもので、なんなんだろう・・・と思っていたのですが、高校の時になんとなくしか意味を捉えることができなかった古典の「おもしろきもの」というところなんだと気づきました。
当然ですが、グループの中には個性と言える「差」があります。それは、勉強を始めた時期にもよるし、もともとの能力や性格などもあります。その違いを理解したうえで、自分は「答え」をわかっているけれど、辛抱強くまだわかっていない人を待ってあげる、という生徒さんを見かけると、なんとも言えずうれしくなります。
わからないけれど、とりあえずある知識の中で自分なりの答えを出してみる、というチャレンジが初級の段階からできる方もいらっしゃいます。スバラシイ。
「わからないし、間違えるのが怖いから言わない」というスタンスよりも、「間違ってもいいから一歩踏み出してみる」という方がいい、とよく言われます。生徒の立場から見てみると、この言い分はわかっているけどなかなかできない。なぜ「失敗するほうがいい」のか、その理由が明確でないからなんですね。
自分の経験を照らしてみて思うのは、ベクトルの問題だということ。ありがちな言い方をすると、「前向き思考」。
「間違えるのが怖いから言わない」というのはマイナスに向かった考え方です。
それは本来「自分の知識を増やしたい、もっとフランス語を自由に扱えるようになりたい」という+の方向と相反するものです。
「自分なりに解いてみたけれど、間違ってしまった」というのは、結果だけに注目すると一見マイナスのイメージになりがちですが、自分自身を見てみるとプラス方向に動いているのです。
目的は何なのか?「フランスセミナー」でもこの点についてお話しましたが、「間違うのが怖い」という場合、「フランス語をより効率的に習得する」という本来の目的が、「間違いを犯さない」というものに摩り替わってしまっているのです。
(たぶん、この辺りが以前考えていた「恋愛と語学学習は似ている」という点なのかもしれません。「振られるのが怖いから、自分の気持ちをごまかす」なんていうのは保身であって、本来の「好きな人と付き合えるようになる」という目的とずれてしまい、ジレンマに悩まされた結果よくわからない言動に出る・・・ということが、私はよくあります。。。)
ああ~勉強してて良かったー!と思える経験が、失敗の向こうに待っているとわかれば、間違えるというリスクを犯す勇気がでてくるんですよね。
上記はそんな「勉強してて良かった」と思った「ナントのおじいちゃん」からの一通のメール。妻を失った彼の想いが「echapper」「monotone」に、切なくも美しい影を落としています。どうか、残された時の中で、一瞬でも多く喜びを取り戻して欲しい、と心から思わずにはいられません。
ナントと、私の父が住むヴァンヌを往復して過ごし、時にはロシュフォールの海沿いにいる家族のところへと抜け出します。しかし、妻を亡くして以来、すべては私にとって動きを失ったようにしか思えないのです。
あなたの到着をたのしみにしています。
「monotone(モノトン)」=単調な
loin de me maitriser
もくもく。
おとといの夕方、車を運転していたら空が圧巻だったので、赤信号であわてて携帯を取り出す。
車内でのこういう携帯使用方法も、やっぱり減点の対象でしょうか。
水曜日のセミナー番外編へお越しくださった皆様ありがとうございました!
急な番外編でしたので前回より人数が少なかったものの、一人ひとりの顔を覚えることができました。
最後の自己紹介実践編では、皆さん同士の輪が自然に出来るのを見て、これをセミナーの頭にやれば良かったかな・・・とちょっと反省。前回に比べ機械の不具合などでキレが悪い展開で、お叱りの言葉を覚悟していたのですが、みなさま本当にお優しい方々でした。
中地区公民館のIさんが熱心に自主学習グループの音頭を取ってくださり、月に2回の水曜夜に新しいクラスで皆さんとの再会が楽しみ!
それにしても、迷いました。行きも帰りも。半泣きでハンドルを握りしめ、ザ・地図の読めない女と成り果てました。たどり着けて良かった・・・。
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どうも最近のヨーガでは、頭の中が忙しいまま。
呼吸をしているとだんだん瞑想状態に入れるはずなのに、なぜか頭の働きが良くなって「あれもしないとな、あ、そうだ、これも忘れちゃだめだ、あのことはこうしよう、etc...」
そんな中でも、落ち着くとひとつの言葉が浮かんで来るのです。
「委ねる」
ついつい、生徒さん達が私の「どう思いましたか?」に沈黙すると、我慢が出来ずに
ああも考えられるよね、これもアリじゃない?と提案したり、誘導してしまうのですが、それは本来のそれぞれの考え方ではないわけです。
この間のNHK「プロフェッショナル」中で、小三治さんが、笑わせるのではない、自分の中から笑いがなんかこみ上げて来るのが本当だと言っていたのに、はっとしました。
バランスを取ろうとすると、あちこちに力が入って、かえってぐらぐらしてしまうのですが、自分の心の中に縦と横の線を描いて、それが自分を支えていると思うと、す、と真っ直ぐに立つことができます。
フランス語で、maîtriser(メトりゼ)という言葉があります。自分自身のmaître(師)になる、つまり「マスターする」こと。これ、掌握するということだと思っていたのですが、それは上記のバランスを取ろうとしてガチガチになっている状態で、実は「マスター」されていない。
本当の意味でのマスターは、手放している状態なのか・・・
などと、哲学めいたことを考えだした所で、リラクゼーション・テクニック(ヨーガの一連の動きの最後に行う)中に爆睡し、夢まで見てしまったのでした。
CINEFILE
明後日に迫ってきた中地区公民館フランスセミナー番外編。色々迷ったのですが、「シネマで楽しむひとことフランス語」というタイトルにしました。 しかし、今回単発の授業(90分)なので長編をお見せすることができず、残念! 抜粋を見てもらっても、その面白さはなかなか伝えきれないし・・・むむむ、どうするよ・・・ と、自分から「映画とフランス語会話学習くっつけたらどうですか?」などと提案しておいて、いきなり躓いていました。 結局、長編はあきらめてle court métrage(ショート・フィルム)を何本かお見せすることにしました。 フランスのショート・フィルムはなかなか質が高いものが多くて、その持ち味の皮肉な視点が生きているものが多いです。時間が限られているが上にお国柄というのが色濃く出てくるので、「癖が強い」印象となって、その「視点」や隠れたメッセージが日本人にとってなかなかわかりにくかったりするのですが、きちんとした解説があれば、とても面白く見られるものじゃないかなと思います。 今のところセミナーや授業では取り上げられないのですが、個人的には馬鹿馬鹿しいものも好きなのでフランス作品はうってつけ。なにしろ、ロシア人のお墨付きをもらってますし。 いつか「映画を見る会(仮)」を作って、くだらない物もだらだら上映したいな~。 会話マナーや挨拶練習には大体「海辺のポーリーヌ」を使っているのですが、今回はクロード・シャブロルの「La Fleur du Mal(悪の華)」の抜粋を使おうと思っています。この映画って日本では一般公開されていないのでしょうか?面白いのにな。 作品を色々選んでいて、ついでに整理をしてみたら、フランス映画だけでDVDが58本ありました。 100本になったら記念になにかやろうかな。
TuとVousのあやしい関係
ptt fleur
une Modeste mignon
またもや昔話を御免。 留学して間もない頃、日本人の友達がこう言った。 「あのさ、ビズゥ(頬にキスをする親しいもの動詞の挨拶)をね、男友達とするじゃん。 あれって、もし、こっそりその人のことが好きだったりしたら、超ドキドキだろうね。」 ・・・考えても見なかった! ビズゥ問題は、確かに留学生にとってなかなか悩まされるものなんだけれど、フランス人同士でも結構気を使うものらしい。大学の女友達たち(フランス人)の間で、たまに 「あいつ、CM(大講堂で受ける必須科目)が一緒なだけで別に親しくないのに、ビズゥしてきた」 「マジで?」 「しかも、口に超近いところで、思いっきり唇くっつけてきて、もう超キモいの!」 全員「ヤーっ、キモ~!」 という会話があるのだ(だから、男性諸君は気をつけたほうがいい)。 基本は、頬をくっつけて「ちゅっ」という音を出すだけなので(文章で書くとなんとなくヒワイ)、唇でぶっちゅとやると嫌われることが多いらしい。 私の場合、ビズゥよりも微妙でむしろドキドキするのは「Vous」が「Tu」に変わる瞬間。 (日本語で言うと、Vousは敬語で「です、ます」Tuは「タメ語」で「だよ、なの、じゃん」) フランス映画や小説を翻訳で楽しんでいるとわからないが、原語だと、その瞬間をドラマティックに感じてしまう。 男女では、気持ちが通じ合った瞬間に自然にTuになるので、キス(ビズゥではなく)の後の一言はだいたいTuに変わる。 同性でも同じことで、本当に心を許しあった瞬間に、前置きなしで代名詞の切り替えが行われる。 この間見た「ぼくの大切な友達」でも、フランソワとブリュノがサッカーに行った帰りに、敵チームのサポーターに「アホ!」と叫んで逃げた後、Tuに切り替わったのに思わず感動してしまった。言葉の距離が心の距離を表している。 (ただ、親しくなって気持ち的には「Tu」なんだけれど、立場とか年の差とか、もろもろの関係の微妙さでVousのままのというのはよくある。一昔前は、由緒正しい家柄の場合の家族間や「同士」という意味でもVousを使っていたし) これを、日本語で表現するのはなかなか難しいし、字幕でそんな小技をやられても気がつかないか、「???」となる。 今のところ原語でのみ楽しめる、秘密の瞬間なのかもしれない。
touchee
J.S. バッハ 「フランス組曲」 Suite 5
こころも、スケジュールも、なんだかダイナミックに動き始める。
「むかしの役に立たなさそうな経験」のひとつを、またもやお蔵から引っ張り出してみない?という話を貰った。
そう言ってくれる友達は、宝物。
よく、「お金持ちになると、もうお金が欲しいと思わなくなる」という話を聞くけれど、それと同じで、「人前に出たい」「目立ちたい」という欲求がなくなったとたんに、逆に引っ張って行ってくれる人が現れる、アイロニー。
この間のセミナーで、「芯」や「信」を持てないとプライドが高くなるという話をしたけれど、
私は、私のアイデンティティが何なのかがわからなくて、常に「私はここにいるよ!」「私だよ!」と、声を嗄らして叫び続けなければ、この世から消えてしまうような気がして、こわくてこわくて、無意識に「芝居」を選んでいた。結局、そこに「わたし」が居るわけもなく、熾烈な争いの中で私の声はだんだんかき消されてしまうことになったのだけれど。
きっと、さびしかったんだ。
「古い」友達が、時々はがきを送ってくれる。
「見てるよ」と言ってくれる。
「いつか会いたいね」と言ってくれる。
これも、宝物。
元気ですか?
たくさん語ったあの頃が懐かしいね。
あの頃の私の一部には、きみも居て、だから、会ってなくても力強く「生きている証」を感じていた。遠くに居たきみだけが、近くにいるひとたちが知らない私を知っていたんだよ。
あの頃から、本当は、「もういいよ、大丈夫、ここにいるから」と言ってくれる人が欲しかった。
今は、「大丈夫、私がここにいるから」と言えるようになろう。
Talk Street
79.0MHz
この間、前振りした「ちょっとおもしろいこと」。
新潟ではすっかりお馴染みになったFM PORT。
毎週土曜日17時45分からの番組
「篠田市長のTalk Street」にゲストでお邪魔してきました。
新潟・フランス協会事務局長さんと一緒です。
今月末のナント訪問を中心にナント市の紹介がテーマで、2回分の収録でした。
篠田市長こと「マスター」の巧みな「フリ」に、すっかり安心してリラックスしまくって(汗)楽しかったです。
全然関係ないのですが(またか)、市長は指がきれーい
男の人の指って、ちょっと気になる派。
綺麗だと、どきどきしてしまいます。やば、私、挙動不審(!)だったかも。
放送は10月18日(前編)と10月25日(後編)17時45分~18時です。
お時間ありましたら、聴いてみてください。恥ずかしいけど。
スタジオに入るの何年ぶりだろう・・・(ラジオ収録は初めて)。
「あんた、そんなことやってどうするの?!」
と言われ続けて○十年、
そんなことでも、どっかでうっかり役に立ったりするものなんだなぁ。
dromadaire
Etre elite ou non, ca c'est la question
Faire des études à l'étranger, c'est désormais un chas à travers lequel "on fait passer le chameau" ?「らくだを針の穴に通す」=実現不可能と思えることに果敢に挑む
ゲートウェイ21破産について、ひとつ思い出すことがある。 あれはまだ、語学学校で落ちこぼれていたころ。 授業の後、「フランス語使用体験」をむさぼろうとよく先生方に「ぶらさがって」いた。 ある時、ある先生がこう言った。
« En fait, pour aller à l'étranger, il faut être déjà élite de son domaine dans son pays. » (留学するには、自国ですでにその分野のエリートであるべきなんだよ。)
これを聞いた私は、「このエリート主義野郎!」と猛然と襲い掛かり、首を絞めにかかった と、言いたいところですが、
「でも、それは、ひとつのエリートしゅぎですね」 (フランス語がつたない故に平坦な文しか言えなかったため、うっかり温厚な黄色人種を演じてしまう羽目になった。)
Putain merdeぐらい付けてやればよろしかったと歯噛みをするところです。 (その後、慌てて超イヤミを込めて「Ah VOUS ETES élitiste !」と言ったのですが、例の肩をすくめたポーズで「C'est comme ça(まぁ、ね、そういうこと)」と言われ、あっさり敗北。)
それでも、「Mais」というひとつの接続詞が思わぬ効力を発揮して、私の顔色が変わったのを目ざとく察知した先生は、もじゃもじゃ言い訳をするとさっさと話題を変えてしまいました。そのうろたえぶりからも、決して落ちこぼれをもって自任する私を皮肉ったわけではなかったみたいです。 語彙に乏しく、流暢でなくても伝わるんです。(逆に、先日のKouchener外相のように、hひとつの発音で揚げ足取りをされる場合もありますが)
この彼の発言、正直に言うとわからなくもない。 ひっかかるのは「であるべき」という部分だけれど、 留学はハイレベルであればあるほど楽しいと思うから。 高いお金を出してわざわざ外国に行って、自室に篭って宿題のコンジュゲゾンを唱えるなんて、ほんとコンジュゲ損だよなーと、思ったものです。その状態を幸せと感じられる人ならOKなんでしょうが、勉強の苦しみとかもだえとかに興奮や快感を感じない(?!)場合は、つらくて身体を壊してしまうことになりかねないし。海外で病気になると大変ですから。
私がフランスに行かなかったら出会わなかったであろう、いわゆる「エリート」と呼ばれる人たち(大学の教授方や、友達)と接してみると、やっぱり余裕を持っている分、何をするにも「満喫」できるんだろうなと感じました。 昨日はそんな内の一人、元ナント番長H氏に2年ぶりに会って思い出話で盛り上がりました。 新潟からナントに行った人は、口を揃えて「なんか地元にいるみたいだなー」という感想を漏らすのですが、ナントを知っていて初めて新潟に足を踏み入れたHさんが「ナントに似てる」という貴重な裏づけを下さいました。 そんな訪問者に「イタリア軒」の由来を教えてもらっちゃったりする、うかつな私。 そんなマニアックな話題であやしく新潟を満喫していたH氏でした。 今度はわっぱめしにしましょう。
セミナー番外編のおしらせと「ぼくの大切なともだち」
Monsieur Gine Aubert.
昨晩、記事を書いたのですが、最後まで来たところでVAIOがバグったので、力尽きて寝ました。ソーリー。
まずは、10月1日のフランスセミナーにご参加の皆様本当にありがとうございました!
テーマを語りつくすには90分は短すぎて、ぎゅうぎゅうに詰めた状態になりましたが、皆さんの真剣なまなざし、楽しそうな顔、活き活きした目を見ていると、時間があっという間にたってしまいました。
あれだけの人数の日本人の前でお話をするのは初めての体験だったので、貴重な勉強になりました。こちらこそ、とても大きな力を頂きました。
朝10分学習、私もやってみようと思ってます。
「講師がパワフルだった」「エネルギッシュだった」という感想を多く頂いたのですが・・・パ、パワフル、でした?
「タフ」とか「ガッツがある」という男前なお言葉を頂くことが最近増えてきまして、微妙な気持ちを持ちつつ、有難く承っております(笑)。
そして、うれしいニュースなのですが、
中地区公民館フランスセミナーの番外編として、「ミニフランス語会話講座」をやっていただけることになりそうです。
Youpi!
どんなことができるか、担当Iさんと早速アイデアを練っています。
それから、もひとつ、ちょっと面白いお話が飛び込んできたので、近々こちらもお知らせすることができると思います。
た~のしみだ~
さて、前回の記事でお話したルコントのMon meilleur ami(ぼくの大切なともだち)。
良かったですよー退屈しなくて(!?)
ありがちな流れでしたが、細部によくわからないこだわりがあって楽しめました。
ただ、主人公のフランソワ(ダニエル・オートゥイュ)より、彼の周りの人々の方がよっぽど性格が悪く思えるのですが・・・
誕生日ディナーの席で、本人目の前で「お前が死んでも、葬式には一人も来ない」と言い切るなんて根性悪~い。
そんな人々の中で、ダニエル・ブーン演じるブリュノの顔に癒されます。ちょっとP.フォレスト先生に似ている・・・(性格は多分似ていない)
みんなに好かれるコツということで彼が伝授する「3つのS」。この部分の字幕をあんまり覚えていないのですが、フランス語では
Sympathique, Souriant, et Sincère
(感じよく、笑顔で、誠実)
がその内訳でした。3Sと訳すのは難しいかも。
フランスのタクシードライバーは、ブリュノのようにやたら博識な人が多いです。昔、フォンテンブローに行った時に乗ったタクシーの運ちゃんが、運転している間中ヴォー・ル・ヴィコント城について歴史の授業をしてくれたことがありました。
それ以来、いつか行きたいと思ってるんだけどね・・・
クライマックスで、そのブリュノが、念願叶って「Qui veut gagner des millions?(フランス版クイズ・ミリオネア)」に出演するという設定なのですが、あのBGMとJ.P.フーコー(日本版は、みのもんた)の笑顔を見ただけで、思わずうるうるきてしまいました。。。ホームシックみたいなものなんでしょうか。話とは関係なく、ジャン=ピエールはいいやつだ!と思ってしまいまいました。
ちなみに、「ファイナル・アンサー」をフランス語では
C'est mon dernier mot, Jean-Pierre.(セ・モン・デルニエ・モ、ジャン=ピエール)
と言います。きちんと司会者の名前を最後に言うところがポイントです。
フランスの最初の滞在先の奥さんが、この番組に絶対に出ると言って参加申し込みの電話を掛けまくっていましたが、一回もつながりませんでした。でも、番組を見ながら回答しているのを見ている限りでは、だんなさんの方がよっぽど正解率が高かったのですが・・・
映画が終わった後、
「ミリオネアってフランスの番組だったんですね~」
「あれはアメリカじゃないの?」
と生徒さんと話していたのですが、オリジナルはオランダだそうです。
個人的に、クイズ番組の中では「Le Maillon faible」の方が好き。Laurence BoccoliniのSM女王っぽい仕切りが好きです。最後のウィンクがかわいい。
彼女が小学校の先生役で主演の連ドラもよく見ていました。
またもや、何の話だかわからない記事になりましたが、一番わからないのは今日のおなすさんの写真かもしれません。
ちょっとそわそわしているので、今日のヨーガも散漫でした。
saut logique
....
ここ数日、「外国語学習と恋愛の相似点について」ということを考えている。
てか、考えたいんだけど時間がなくて、頭の中で飼っているです。
今、e-corの生徒さんたちには順次「優位感覚テスト」をやって貰っています。
ここでも前に紹介しましたが、Test.jpというサイトで様々なスキルをテストできちゃうんです(一部有料)。
この優位感覚テストはあくまでも参考にするためのものですが、質問に答えていくことで「視覚」「聴覚」「触覚」「言語感覚」のバランスをグラフで表してくれ、それぞれのタイプに有効な学習手段を提案してくれるものです。
自分に有利な方法を知っておけば、単語の記憶や文法の学習などの役に立つのではないかな?
ちなみに、私の結果は「言語感覚」と「聴覚」が僅差で高い数値を出していて、次いで「視覚」。「触角」はぼちぼち・・・というところでした。
「言語感覚」が一番高かったのだけれど、このタイプの特徴として
「常に頭の中で何かを考えている」
というのが挙がっていて、たしかにな~と笑ってしまいました。
私の場合、上記のようなくだらないことを常に頭の中で転がして遊んでいるので、世の中にちっとも役立っていない。その上、どうでもいいことに気を取られることしばしで、小論文でもよく「haut sujet」(論外)という赤字の添削をつけられたものです。
それにしても、なんで外国語の勉強と恋愛が似てると思いついたのか、それすら思い出せない・・・
さて、明日の水曜日のアトリエは課外授業で「ぼくの大切なともだち」を見に行きます。
ルコントと言えば、Le Splendid。
この日本人らしからぬ脳内リンクは、わがフランス語の最初の師匠L氏が、まだabcもまともに言えない私に、彼らのあまりにもおバカな作品(Les bronzésシリーズ)を立て続けに見せたからとしか思えません。
初めて見せられた映画が「Le Père Noël est une ordure」というのは、あまりにもヒドイ話です。
(それでフランス映画が嫌いにならなかった私もどうかと思う)
そういえば先日、クリスチャン・クラヴィエがコルシカ島に持っている別荘を過激派に占拠されて、慌てふためいて電話をかけてきた管理人(拘束中)に「酒でも振舞って丁重におもてなしでもしておけ」と言ったとか言わないとかいう話がル・モンドに載っていましたっけ。
・・・ますます冒頭の「命題」からかけ離れて、さえない伝言ゲームのような状態になってきましたので、この辺で閉めます。