Aut insanit homo, aut versus facit.
Nec sine te, nec tecum vivere possum.
不機嫌
Cette règle vous semble-t-elle juste?
ものさしが、柔軟かどうか。
その「ものさし」、あなたの心にぴったりきますか?
と、問いたくなるようなことが色々あります今日。
正義も思考停止のひとつになっていることに気づかない。
でも、思考がはっちゃけてしまっても、やっぱり困る。
母の結婚式に頭から納豆のたれをかけて反逆精神を体現し、お店の人に追いかけられました。夢の中で。
夢の中の母は微妙に別人で、父はいないことになっていて、わたしと共に腹をくくって(というか、実際私がそそのかされていたような感覚が残っている)納豆のたれを頭からかぶって逃げてくれた彼は、いったいどこの誰だったのだろう???
読んでいる本のせいで自虐的なのはわかるけれど
(例のカラマーゾフ、昨日眠りにおちる前に読んでいた部分は、リーズが自分の指をドアにはさんでつぶすシーン)
夢の中でかなりヘタレな表現(なっとう)に摩り替わっているところがなんとも切ない限りです。
言いたいことが色々あるのだけれど、いまいちはっきりしない。こういう時は黙って、言葉のかけらが下まで落ちて思考の水がクリアになるのを待つ。
定規はフランス語でrègle。 決まり、規則のこともさす。
この記事で、201記事書いたことになります。色々と節目だな。
冗談はよしこさん。
春はあけぼの・・・
e-corのアトリエでいずれは使うために新しく手に入れた教科書、Edito B2というやつ。
DALFのB2だから、相当ハイレベルです・・・。 ていうか、私は本当にDALFよく受かったよなと、この教科書を見て思ったり・・・。でも、全体的に見てかなり使える教科書だと思う。
CDが2枚付いているのですが、会話でよく使うフレーズ
Qu'est-ce que t'en penses? (どう思う?)
Bien entendu, (言うまでもなく)
なんていうちょっと高度な言い回しの聞き取りが入っているのですが、どうしてもひとつ聞き取れないフレーズがあって、ショックを受ける。言い回しを知らなかったから、何度聞いても「???」
Tout juste, Auguste !
『そのとおり』という意味なんだけれど、なんでアウグスティス?(フランス語でアウグスティスのことをAugusteと書いてオギュストと読みます) と、表現辞典を探したら、ただの語呂あわせだった・・・。
justeとAuguste (ジュストとオギュスト)
「正しいね、ただし君」みたいな感じ・・・?うわあ・・・なんか書いてて恥ずかしい・・・
なんだこれは、ひょっとしてオヤジもびっくりのダジャレすか?!
こんなん、手に負えないオヤジギャク連発のバベ氏(ナント時代にお世話になった)の口にさえ上らなかったぞ?!
表現辞典には更に、「同様にTu parles, Charles」。
このやるせなさ・・・なんというか、せつなくなってきます。
訳せと言われても、とっさに訳が出てこないことにそこはかとなく安堵感を抱きつつ(Tu parles ! は『よく言うよ!』とか『またまたぁ~』とか、『まっさか~!』という意味)。
この間、図書館で「このダジャレで生き延びろ!」という本を見つけたことを思い出した。
あの著者ならうまい訳を難無く思いついてくれるかもしれない。
でも、「このダジャレで即死!」になる可能性濃厚だな。
Edito B2, 実はコテコテのネタ満載かもしれない・・・そんな予感に戦慄が走りました。
あ
思いついちゃった。
「冗談だろ、ジョーダン君!」
ヤバイって・・・。
性に関するきわどい話。
今日のéquation(方程式):変態+馬鹿=フランス。
ちなみに、今日の土曜日のアトリエのキーワードは「エドはるみ」・・・。 グーのほうではなくゴォーのほうです。
・・・「発音」はまだ来週も続きますから、お休みだった方はご心配なく。
風邪がまた流行っているようですね、お大事に・・・。
この間、SM度がわかるテストというのをやらせてもらったら、私はどちらかと言えばややM気味だけれど、はじけることができないので深みにははまらないらしいということがわかりました。相手次第では開花することもあるかもしれないです。開花って。
その代わり、アブノーマル度は軽く平均超えしているので、変態らしい。
そう言われても、実感わかないけど(わいたら怖い)。別にフェチとかないんだけどなー。
でも、Sじゃなくて良かったですね、私。生徒さんにとって。 何を言っているのだという冒頭になりました。
どうも、最近ダークなエロに心惹かれます。ベタにボードレールが読みたくなる。 というよりも、私自身の方向性としてハイトクとかインビとかタンビとかゾンビとかは特に食指が動かなかったので、知識がかなりステレオタイプ。 フランスの文豪は変態と紙一重の人が多いのでこういう時便利なのだけれど、誰がいいんだろうなー。アモールにたくさんありそうだけど、フランス語でエロが読みたい。
やっぱり何をいっているのだという展開になりました。 そういえば、去年から「カラマーゾフの兄弟」亀山郁夫訳版が面白いというので、図書館で借りて読んでいます。現在第4巻、佳境です。
シリーズものは予約状況を見ると大体、読者のへこたれ具合がわかるのですがこれはもう顕著。 1巻を借りるのに予約から1ヶ月かかったのですが、2巻からさくっと減って4巻になると3日で入手。大方は2巻のイワンの壮大なる抒情詩にやられるんでしょう。イワンのバカ。
それにしても高校時代にちゃんとこういうのを読んでいればよかった。 ところで、思わぬ人と紙面で再会しました。その名はアレクシィ・ピロン。 そうです、あのシモネタ満載のエクスポゼで取り上げた、アカデミー会員になれなかったピロン大先生です。 まさか、ドストエフスキーがこんなマニアックな人(ピロンは、当時はオペラに作品を出すような劇作家ですから「知る人ぞ知る」人ではなかったのですが)を引用するとは思いもしなかったんですが、1巻からさり気なく、幾度となく顔を出されていました。 作者の、「狂気と書いてエネルギーと読む」ような強烈な引力は、夏目漱石もうらやましがったらしいけれど、この人の、冷静なのに一度たがが外れたらもう止まらないというギャンブラー的な登場人物・展開は前から好きで、今回のピロンつながりで好感度さらに上昇。
カラ兄4巻にはすごい名言があります。
ぼくはね、社会ぜんぶの層のばか者どもを、ゆすぶってやるのが趣味でさ。 [...]『ばかなフランス人にまさるばかはなし』とか言うけどさ、ロシア人の顔つきだって、そう褒められたもんじゃないな。
カラマーゾフの兄弟 4 第10編 3 生徒たち p.53, 亀山郁夫訳 光文社古典新訳文庫
ロシアでは有名なのだろうか、この格言「馬鹿なフランス人に勝る馬鹿はなし」。 誰が作ったのだろう。ドストエフスキー自身?作った人は本当に良く見ている。
フランス語に関わる人たちにはぜひこの言葉を胸にとどめておいてほしいものです。 特に、フランス語学習者には、習得に行き詰まった時につぶやいて(または叫んで)、悩んだりするのは馬鹿馬鹿しいとふっきって欲しい。
無粋ながら一応注釈をしておくと、これはフランス人が全人類中で最もバカだと言いたいだけわけではなくて、映画「奇人達の晩餐会」的にもし馬鹿を競った場合、フランス人はバカのチャンピオンになるであろうという、バカ好き、バカなこと好き、バカに向かって全力を尽くすという性質、私が愛してやまないフランスの一面を表してもいるのです。
ま、どう言おうとバカはバカなんだけどね。 というわけで本日のタイトル通り、性質に関するお話でした。
音を愉しむ
Duo S&S
本日は新潟・フランス協会の例会と成嶋志保さん・井上静香さんのバイオリンとピアノのアンサンブルコンサート、そしてディナーパーティ。 この二人の息ぴったりの演奏はすんばらしかったです。 ヴァイオリンは喋っているみたいだったし、志保ちゃんのピアノも相変わらず楽しそうでした。会場が、ピアノの音を下に響かせ、ヴァイオリンの音色を上に反響させながら適度に吸い込む感じだったので、双方の音がそれぞれ際立って聞こえて気持ちがいい! 15日(火)には第四ホールでこのデュオが聞けます。お勧め。 「耳で聞く風景」 ヴァイオリン 井上静香 ピアノ 成嶋志保 2008年4月15日(火) 18時30分会場 於 だいしホール 入場料3,000円 まだ席に多少余裕があるそうなので、ご希望の方は 025-233-4355 (成嶋) まで。 さて。こちらには土曜日のアトリエの授業のまとめなどを毎週書いてきましたが、今週ちょっとカオスなスケジュールのため、発音についてまだUPできてません。ごめんなさい。 発音を取り上げた授業はまだ続きますから一通り終わったら整理して書こうと思っています。 フランス語の発音は難しいとよく言われます。確かに、日本語には存在しないとされている音を発音したり聞き取ったりしなくちゃいけない。不可能を可能にせよと言っているようなものです。 どうやったら、発音が上手くなるのでしょう?と聞かれる度に、明快な答えに詰まってしまって、もじゃもじゃ言ってごまかしていたのですが、フォネティックについて色々と考えたり調べたりしているうちにふと、答えが浮かびました。 愛することです。 怪しい・・・。(自分で言うか) ですが、この一言に尽きる気がします。フランス語の発音を愛して、たくさん口にし、たくさん聞く。上達の最上の方法は千差万別ですが、どんな手法を取っても最終的にはここに来るのでは。 私は発音するのが好きなので、朗読もよくやります。煮詰まると何か声を出して読んでいることが多いです。好きな発音とか、好きな言葉、言い回しがたくさんあります。初めて出会った単語は使いたくなります。 つい言いたくなる発音は、subjonctif(条件法)の動詞とか、ignの音とか、発音記号で言うと/y/(日本語の「ゆ」に近い音とか、昔は苦労したouの音、思い出深いuneの音・・・ とにかく発音は発音しなければ習得することはできません。 まず恐れずに口に出してみることから始めてみて下さい。楽しい、好きだなというのが継続につながります。 おしらせ。 e-corの新しいロゴを作って貰いました。2パターンあります。餅は餅屋、デザインができる人がうらやましい・・・。 リニューアルしたe-corのTOP PAGEをどうぞ見てやってください ↓
Monts et merveilles
Cher Monsieur S,Bien reçu.
Merci pour tout!
Très affectueusement à toi,
M.S.
あれから約9ヶ月。 面倒くさいことをすべてやって貰って届いた卒業証書。自分の名前が書いてあることがなんとなく不思議。 日本の春は実に5年ぶりなのだけれど、なんだか去年もこうしていたような気もしないでもないし、そういえば、今頃はもう試験も迫り、さらに最後の提出課題で戦々恐々としていたような記憶も微かに(大変だったことはすぐ忘れる)。 愚痴を聞いて貰い、荷物を持って貰い、最後には卒業証書を取ってきて貰って、すまぬ、S氏・・・とことんテイクアンドテイクでごめんなさい。もう、そういうやつだと思ってあきらめて下さい(ひらきなおり)。 それにしても、国際郵便とは思えないくらいパーフェクトな状態で届いた封書には感動しました。 証書よりそっちを写真にとろうかと思ったくらい。封筒から抗菌コートっぽいエネルギーがひしひしと感じられました。言いすぎ? こういう手続きって、一回でさくっと行ったためしがない私には、この恐るべきスムーズさ加減はまさにエプリル・フール状態で、 「そんな名前の生徒は存在しないとか、そもそもそんな生徒の登録はないとか言われるんじゃないか?」とぐるぐる・・・ 「これだから、フランスってやつは!」とか捨て台詞も一応考えてたんだけど。 ・・・なんか、フランス生活で不幸慣れしてないか? 処理する人が違えばこうもつつがなく済むものなんですねー。はぁ(なんかため息)。 お蔭さまで、やっと一区切りつきました。 謝謝。 ********************************** monts et merveilles モン エ メるヴェイユ [驚き目を見張る素晴らしさ。] ジャック・プレヴェールはこれをもじって Démons et merveilleux / Vents et marées...という詩を書いた(Sabre mouvant)。エロ美しいポエジーでございます。Parolesに収録。
始まりました。アトリエ・アモール
非売品・・・。
e-cor オリジナル・チロルチョコレート。
アモール珈琲関係のみんなでDECOチョコをやってみました。このe-cor版チロルは私のデザインですが、絵は前にも紹介したレイモン・サヴィニャックのもの。よーく見るとなんとなくホラーなチロルになりました。 チロルのDECOチョコサイトから画像を登録すれば誰でも作ることができます。オーソドックスなチロルよりちょい高めですが楽しい。
さて本日、めでたくアトリエ・アモール開講。 いんや~太陽がぽかぽか気持ちよいお座敷での授業でした。 初級クラスはこちらで3つ目になりますが、また違った味(?)が出そうな予感。新しい出会いに感謝いたします。
本日はレストランのメニューを頼んだりパン屋さんの注文をしながら定冠詞・不定冠詞をマスターする授業。この授業は他のアトリエでもだんだんレベルを高くしながら何度かやっていくつもりです。 かなり実用的かつおなかが減る。土曜日の皆さんもお楽しみに。
e-corフランス語コミュニケーション教室のアトリエ・アモールでは、引き続き参加してくださる方を募集中です。 定員は4名。 詳しくはコチラ→(Click!)
そして、明日はいよいよNHK文化センターのフランス文化講座、Passion!France(パッション!フランス)がスタートします。 こちらはe-corとしては初の試みとなりますが、語学に負けず面白い趣向盛りだくさん。 第1回目は、オーソドックスなフランスの姿をご紹介。 ・・・だけで、終わるわけはなく、やりますよ。もちろん。衝撃的な真実をね・・・
P.S. 『四月の魚』、意外に反響が大きくてびっくりしました(逆ドッキリ?!)。やっぱ、みんな思ってるのか「そろそろ」って・・・?オアイニクサマ。
笑う魚。
微妙に重大発表。
私事の上、恥ずかしいので聞き流すように。
来年あたり結婚します。
まーね、色々と面倒くさいことがありまして、遠距離とか、お互いの仕事だとか、もろもろ。去年私が帰国することになった時にはかなり危機でしたが、力技で丸く収めて現実逃避。とりあえず暫くは離れたまんまなので、あまり状況に変わりないんですが。あと、ここまで読むと国際結婚くさいですが、相手はニホンジンです。
今後どうするのかとか、どこで生活するのかとか、その辺はまだ突っ込まないでやってください。。。
ポワソン・ダヴリル。
へっへっへ~。ここまで四月一日のたわけ話に付き合っていただきありがとうございました~。
こんなわかりやすい話にひっかかった人はいないと思いますが、そして万が一ひっかかった単細胞純粋な方でも、「だからどうよ?」という内容ですが。
日本で四月バカと呼ばれる慣習はフランスでは Poisson d'avril「四月の魚」と言います。今までずっと、何で四月一日?何で魚?と色々なフランス人に聞いて回ったのですが、誰もワタクシの探究心を満足させてくれる回答をしてはくれませんでした。なので、面倒くさいから彼らの仲間入りをして「さあねぇ?」とお茶を濁していたのですが、フランス語おたくを自称してしまったので、肩をすくめているわけにもいかなくなり、どっこいしょと調べることにしました。つっても、フラウィキだけど。
なんと1564年まで遡るという、無駄に歴史深いこの慣習。
それまで、フランスの一年は4月1日に始まることになっていました。ところが、時の王様シャルル9世が「これからは一月一日が一年の初日とする」というお触れを出し、カレンダーを改めることに。これに、「ハイそうですか。」と従うフランス国民ではなく、「ふざけんなー!」と一部が猛反発。あてつけに、4月1日には相変わらずお祝いをし続けます。とはいえ、フランスにも長いものには巻かれる人々はいますし、「一年が一月から始まるほうがロジックだ」というロジシャンたちも現れ、逆に、4月1日保守派を頭のカタいやつらだからいっちょこけにしてやろう、と、偽のお祝いを差し入れ、「ばかがみるー、ぶたのけつー」(とは言っていないし、古い)と、からかったのが始まり。
・・・という、やっぱりフランスらしい意地悪なお話です。
なぜ、魚なのか?
これも諸説あるのですが、一番信憑性が高いのが「Ichtus(イクトゥス)」から来ているというもの。ギリシャ語で魚のシンボルを表すのですが、↓これ
ローマ帝国が313年にミラノ勅令というのを出すまでキリスト教徒は迫害されていたため、隠れシンボルとしてキリスト教信仰を示したものだったらしいのです。
なんでも、道端でかくれキリシタン同士が出会い、片方がさりげなくイクトゥスの一本の弧を描き、他方が他のサインなんかに混じってもう一本の弧を足して魚の絵を完成させたら「あ、お前も?」とわかるという、割符みたいなものだったそう。
このイクトゥス(ΙΧΘΥΣ)は頭語(頭文字を並べる略語。UNESCOみたいな)だとも言われていて、
ΙΗΣΟΥΣ (IÊSOUS) « Jésus、イエス » ;
ΧΡΙΣΤΟΣ (KHRISTOS) « Christ、キリスト » ;
ΘΕΟΥ (THEOU) « de Dieu、神の » ;
ΥΙΟΣ (HUIOS) « fils、息子 » ;
ΣΩΤΗΡ Sôter (SÔTÊR) « Sauveur、救世主 »
を並べたものだったとか。
まあ、確かにキリストがパンと二匹の魚を5000人?だったかに分け与えたとかいう奇跡もあるしね。
ただ、現代ではこのお祭りはカーニバルや、四旬節の断食で魚しか食べない(肉を食べない)とかと混同されているみたいで、さらにバレンタインのようにカードを渡して健康とか愛とかを祝うという慣わしも20世紀になると出てきます。
一応、セオリーとしては(?)、背中に魚の絵を貼り付けられた人が馬鹿にされるというもので、窓から紙で作った魚をぶら下げたりします。
既出のパンと魚の伝説をもとに、パン屋さんでは魚の形のパンやらケーキやら、ショコラティエでは微妙にグロい魚のチョコを売ったりします。
ちなみに、PAULという有名なパン屋さんの魚のパンつきケーキはおいしそうだし見た目も結構かわいい。
騙した後には、「Poisson d'avril!」と叫んでどっきりを暴露します。
やることに大差はないけれど、「四月バカ」よりは「四月の魚!」の方が、騙されても気分いいかな?
Purification
レインドロップ初体験・・・
ここはアモール珈琲2階、少人数の時にはヨーガ、キネシオロジーのセラピールームにもなり、そして、アロマヒーリングharuのレインドロップテクニックもこちらで行われます。
アロマテラピーというのは、香りで身体を癒すものだと思っていたのですが、レインドロップのオイルは心にも働きかけるもの。脊椎に様々な種類のエッセンシャルオイルをたらしてマッサージをしてもらいました。
まずは足湯に浸かりながら、現在の状況をカルテに記入。
それからメディテーションに入ります。
全身の力を抜いてリラックスした後はチャクラの状態をチェック。
私はハートのチャクラが少し弱かったそうなので、その部分を高めるために、アファメーション(フランス語ではaffirmationアフィルマシォン、宣言)をひとつ選びます。
選んだ言葉は「寛容性」。
「受け止めるぜ!」っていう感じになんとなく惹かれたのです。
レインドロップは脊椎を中心に背中全体をマッサージしてもらえるのですが、やっているうちにharuさんの手があっちっちになっていく・・・
(後で聞いたら、自分の背中が熱いという方はいるらしいのですが、マッサージしている手が熱いと言われたのは初めてだったそうです。)
脊椎の骨が一つ一つ伸びて行く感じで、気持ちいい。。。暫く遠い世界に行っていました。
温湿布をして、音叉で浄化し、免疫を整えて終了。
約2時間があっという間!
最後にカエルカードを引かせてもらうとまたもや「浄化」。
より大きな成長に向けて、余計なものが落ちた感じです。
そのお陰で、身体とこころがフィットしたような気がします。
エステって行ったことないのですが、解してもらうってホント気持ちいい~
またお金ためてやってもらお。
ところで、今日はずっと雨の予報だったのですがレインドロップが終わって目を開けたら目の前が青空に!!
haruさん曰く、レインドロップに来られる方は大体、大嵐や猛吹雪の中やってきて、終わるとからっと晴れるという・・・新潟市のみなさん、今日の晴れ間は私のお陰です(笑)!
やっぱり内側と外側ってのはつながってるよな~と再確認できました。しかし、こんなにパワーがあるとは思わなかったなぁ。
さて、水曜日のアトリエではこのアロマヒーリングharuさんとのコラボ企画準備を始めています。
自分のこころを知り、未来を開花させる香水をつくろう!というもの。
e-corのアトリエに来られている方は参加可能です。
どうぞお楽しみに~。
************************
purification : ピュリフィカシォン 浄化
gratte-papier*
スゥリくん。ドイツの手彫りおもちゃです。猫用。
急にカタいフランス語で手紙を書かなくてはならなくなり、色々と検索をしましたら右肩だけこっています。あたた。
堅苦しいフランス語で読んだり書いたりする必要というのは、あちらにいると結構な頻度で起こります。その辺、腐っても書類社会。
銀行、税務署、住居とか、大学関係とか、携帯・ネットの契約や解約・・・とにかくありとあらゆるパターンがあるのですが、そのいずれもややこしい。
フランス人であっても、正しい書き方というのがよくわからず検索・・・そこでヒットするのが、「モデル」を集めたサイト。市長への抗議文から隣人とのトラブル(騒音・ゴミ問題など)、結婚式の招待状まで、一筆したためる可能性があるものを網羅しています。
が。
有料なんだよね・・・殆どが。一枚2.5€ほどから。
無料のところを探すものの自分が必要な「状況」にいまいちフィットしないものが多いとか、言い回しが不必要に懲っているとか、センスがない、などもろもろの理由で苦労します。
ちなみに、大学の小論文のモデルなんかもあったりします。論証の展開から結論まで面倒を見てくれて、課題に挙がりそうなメジャーな文学作品なんかは結構なお値段です。なので、私はお世話になることができませんでした(笑)。まー、私の場合は、もしモデルをコピペして論文を提出しても、明らかに滑らか過ぎるフランス語が怪しまれてすぐ足が付いただろうなー。
ところで、今まで私が書いたことがあるのは、
アパートの解約通知、隣人への騒音の抗議(かなり激しいもの)、携帯・固定電話・プロバイダへの解約通知、税務署への請願書、個人に対する警告書(!)。
をわ・・・今思い出すだけでもこんなにある・・・なんてめんどくさいんでしょ!フランス生活って。
(私が単に面倒くさい目に合い続けていただけです。)
だけど、ネイティブがどんな風な言い回しをしているのかを検索すると生のフランス語に触れることができるので、検索は有効な学習手段じゃないでしょうか。
まー、なにはともあれ、無事書き上げることが出来ました。
あほミスがないといいのだけれど。
diurnalemに「フランス語の手紙」というキーワードで検索サイトから来られる方が非常に多いのですが、こういった形式的な手紙の書き方について、また個人的な手紙などのご相談に応じます。代筆可。
e-corのHP、[連絡先]ページのメールフォームよりご連絡ください。→(Click!)
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gratte-papier : グラットパピエgratter はひっかくこと、papierは紙、でやたらガリガリやるけどうだつのあがらない書記とか三文文士の意。
危機脱出ならず?
La nature vivante ou la vie naturelle...
二日間、庭仕事をやっていたのですが自然はすごいなーとしみじみ。 ありのまま、ってすごい。 土曜日に頂いた生徒さんの感想をHP「声」→(Click!)にUPしました。 お返事を書きながら、ひとりひとりの顔が浮かびました。 (無記名で書いていただきましたが、誰が誰かは当たっていると思います。) ところで、前回NHKのはじめてのフランス語講座→(Click!)の危機について書いたのですが、今度はフランス文化講座「パッション!フランス」→(Click!)の方があと2人程応募がなければ残念ながら・・・ということになってしまっているそうです。 なかなか、姉妹都市のニュースが大きくならないと、市民の話題になるには難しいのかもしれませんね。時間帯がネックになってしまっているのもあるみたい。 一応、授業は4月3日(木)よりスタート予定ですのでまだ応募可能です。 どうぞあと2名の方に出会えますよう・・・合掌。
Un moment précieux*
Je vous remercie d'être là!
(ご参加ありがとうございました!)
はじめはちょっと緊張しつつ・・・
意外な発見とかもありましたね~。
同じ中学出身だったとか、すぐとなりのマンションに住んでいたとか・・・
皆様ひとりひとりともうちょっとゆっくりお話ができたらよかったな、とも思いましたが
同じ目的を持って集まっている皆さん同士がちょっぴり交流を深められたのでしたら幸いです。
最後は記念写真で和やかに終わることができました。
(写真が苦手だった方、ごめんなさい、気づかなくて。私も写真はいつも変な顔をしてしまうので得意ではないんですが・・・次回は気をつけます。)
お集まりいただいた皆さんどうもありがとうございました。
今度はもっと時間の余裕を持ってやりますね。
キッシュ・ロレーヌとフレーズ・メルバ
両方共、種類は違いますが「伝統」と言えるもので、
下準備さえしておけば、わりと簡単に作れるようです。
もしお望みの方がいらっしゃったらレシピをお渡しできますからご連絡をください。
生徒の皆様にアンケートをお願いしたのですが、色々と参考になりました。
総合してみると、皆さんにとって私のテンポは少し速かったみたいですね。
毎回とにかくあれもこれも伝えなきゃ!ということが盛りだくさんなのもありますが、私自身が早く皆さんに手ごたえを掴んで貰いたいと、気がつかないうちにあせっていたのかもしれません。
もうひとつには、フランス語 ―に限らず語学全般だと思いますが― は織物のようなもので、ひとつを引っ張り出すと芋づる式に様々な色合いが現れ、その一本一本の糸が本当に深く美しく面白いため、引っ張り出すのが楽しくてついついひとつずつ色々なエピソードを話してしまうのです・・・私の中でフラ語おたく部分が暴走すること度々。
(これでも抑えているほうなんですけれどね。。。)
まとめて近々e-corのHPに皆さまの感想を載せさせて頂きます。
課題が明確になり、少しずつ調整していけそうです。
もっともっと楽しく充実した教室になるように!
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*moment précieux モマン プれスィュウ 「かけがえのない時間」
préparatifs
さて、これがどう化けるのか・・・
答えは明日。
次男の場合。
はこねこのブルース
おいらはこねこ
おいらははこねこ
おいらはここさ
はこなのさ
ちょっと「気まぐれカメら」を朴って歌をつけてみました。 ねこ鍋ってまだ試していないのですが、とりあえず家の猫3兄弟はみんな箱とか籠とか袋とか押入れには入らずにはいられない性質です。 その中でも、このひと(次男)は特に「入るのが好き」でして、さらにパジャマも好きなひとです。その箱とパジャマがセットになっていたら、やはり見逃すのは沽券にかかわるらしい。 「進入好き」の彼は、レバー式ドアか引き戸であればすべて開けて入ってきます。 どこでもガラっと開けないと気がすまないらしいです。 そういう器用なところがあるのに、なぜか猫砂がかけられず、猫トイレの周りのごみ箱とか洗濯機の側面なんかを無意味に掻いています。 その宙を掻く姿を見かねた弟猫が、後ろでスタンバっていて代わりに砂をかけてやっています。おせっかいやきさんです。 ところで、最近家の庭に遊びに来る猫が、ちあきなおみそっくりなんですが・・・ どこの子なんだろう。
土曜のアトリエ : 活用を活用する
Un petit morceau* de FRANCE vol.1
「フランスをつまむ会(仮称)」こと「Un petit morceau de France」がいよいよ来週となりました。わたくしとシェフとは一時かなり険悪になりつつも(笑)、なんとか皆様においしいひととき(moment délicieux)を過ごして頂こうと奔走しております。
どうぞお楽しみに。
このインヴィテーション・カードに使ったのはフランス人のポスターデザイナーの大御所、Raymond SAVIGNAC(レイモン・サヴィニャック)。
一昔前の広告といえば、この人の作品は欠かすことのできないものでした。日本でも有名で、としまえんの七つのプールの広告は子供のときに見た記憶がぼんやりと残っています。一見キッチュな感じなのですが、よく見るとかなりブラックなメッセージが入っているのが特徴。
配色といい、デッサンといい、それ以上行くと本気で怖いとかグロいというその臨界点を絶妙に突いてくるところが、結構好き。怖いもの見たさのようなぞくぞくした感じが楽しくて、いつまで見ていても飽きないのです。
次回、形容詞をやる時にはこの人の絵を使ってみるのも楽しいかも。
私はこの人の青にどうしても惹かれるのですが、なんなのかな~と考えていたら、おそらく生まれて初めて記憶に刷り込まれた絵本の青空がちょうどこんな色だったからみたいです。片手に乗る位小さな本で、確かくまさんが気球にのって一人で旅をする話だったような・・・そういう、記憶をくすぐる色っていうのも面白いですね。
さて、本日のクラスは動詞の第2ベースを覚えました。
ラテン語を親に持つ言葉の学習者の多くは活用の暗記で挫折を感じるようです。
ちまたの声(?)を聞いても、「活用を覚えるんだけれど実際使いこなせない」とぼやく方が多いこと・・・。
それは多分、「活用のリスト」が頭の中に入っているからではないかなと思います。
確かに、辞書の巻末にある活用形の一覧は忘れた時、初めて目にする活用を覚えるときには楽ですが、あの膨大なリストが実際私の頭の中に入っているか?というと・・・
入っていません。
ま、入っているとしても一部で、しかもあのリストの形になって記憶されてはいません。
では実際どんな風にして入っているのかというと、それぞれの動詞の活用が代名詞とリンクして「パターン」として記憶されています。そして、私の中にある概念と日本語を通さず直接結びついています。だから、フランス語で単語が出て来ても、必ずしもそれを的確な日本語で説明することができるわけではないという状態です。
(きちんとした通訳をする方なんかはこういうことがなく、一つ一つの概念に日本語・仏語それぞれがきちんとリンクできています。)
もうちょっとわかりやすく説明できればいいのですが・・・
例えば、フランス語を始めた頃は
「彼はテレビを見ている」と言いたいとき、
「彼」=「イル」→「見る」は「るガるデ」(必ずしもil、regarderというアルファベットが出てくるわけではない)→イル るガるデ>>>>>>>(regarderの活用表を思い出しています・・・)>>>ジュ ルガルドゥ...テュ ルガルドゥ...イル ルガルドゥ...!(これだ!)→えーと何を見るんだったっけ?あ、「テレビ」...は「テレ」・・・主語はなんだったっけ?あ、「イル・ルガルドゥ・テレ!」
と、最速でもこれだけ遠回りをしなければなりません。(しかも、日本語にはない冠詞を付ける習慣を上のようにすっとばしてしまったり、主語の後に原形をそのまま活用せずに行ってしまうことは初級学習者によく起こります。)
これが、慣れてくると、
(「彼はテレビを見ている」と伝えようという意思を持つ。これはまだ言葉を持たない思考のみ)=「Il regarde la télé.」
この=は一瞬のことで、思考と同時に発生しています。
これは、繰り返し使う・読む・聞く・書くという体験をそれぞれ重ねた結果だんだん思考ルートが最短距離になってくるもので、確かに一朝一夕に到達できるものではないかもしれません。けれど、ある程度訓練したら早めに活用表から自立をしたほうがいいのではないかと思います。
そして、実際に怖がらず使ってみること(独り言で文章を口にしてみること)で体験をし、間違えたら正しいものを記憶しなおすという作業を丁寧にやっていくことで、少しずつ身体にしみこませるのが、身体にも精神にもひどく無理をさせずに済むのではないかなーと考えます。
自分自身気づいていなかったのですが、外国語というのは言わば異物のようなものですから、それを一気に取り込もうとするときには抵抗が起こって当たり前なのです。
(知恵熱が出る場合もあります。)けれど、それを力でねじ伏せる(ここでいう活用表の丸暗記のみの学習)のではなく、ひとつずつ覚えたり使ったりでも忘れたりを繰り返して行くことで最終的に自分の一部となっていくのです。
まーでも、楽しいほうがいいですからね・・・次回4月のクラスではもうちょっと楽しみを増やして行く予定です。
ところで、クラスの名称を「アトリエ」と変えています。
アトリエとは特に芸術の分野に使われるだけでなく、共同で作業を行う場という意味で語学学校の授業でもよく使われる名称です。
まあ、人間のあらゆる活動に常に「アート」を見る国民ですしね、フランス。
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*Manger (prendre) un morceau : 「ちょっとなんかつまむ(食べる)」小腹が空いた時、または「うち寄ってかない?なんか有り合わせで作るからさ」という時に
On mange un morceau ? と使ったりします。これは、以前にTVドラマを見ていて覚えた言い回し。
NHK文化センター 講座紹介
親知らずをなめたらあかん。
まだ、患っています・・・。
その痛みを倍増?!するような知らせが。
NHK文化センターの私が受け持つ講座は募集から2週間が過ぎようというところで、
なんと講座開設が危ぶまれる事態に陥っていることが発覚。
ネット上の表示にすっかりゆるんでいたところ、支社長より衝撃メール。
「パッション!フランス」の方はなんとかなりそう(希望的観測)ですが、「初めてのフランス語」はレッド・ゾーンだそうで・・・
せっかく応募して下さった数少ない(奇特な?!)方のためにもあがくだけあがいてみようと、昨日は知り合ったばかりのchez moi(シェ・モワ)さんの所に手作りチラシを置かせて貰いに、ずうずうしくも行ってまいりました。このピンチのお陰(?)で、chez moiというレストランを知ることが出来たのは運命だな~と感じています。
さて、危機的状況挽回のためにも、もう少しどんな講座なのかというのを詳しく紹介してみたいと思います。
パッション!フランス ~知る・感じるフランス文化~
フランス語をやっていらっしゃる新潟在住の方はすでにご存知かもしれませんが、今年の10月にいよいよナント市と新潟市は正式に姉妹都市となります。
調印式は新潟で行われる予定。
ナントといえば、かつては「ナントの勅令?で、結局それってなんのことだったっけ?」位の知名度だったのですが、「FOLLE JOURNEE」こと「熱狂の日」で一躍有名になった(と思われる)街です。
そこでこの機会に、私たち日本人には結構偏ったイメージのあるフランスという国、人々とその文化について様々なアプローチを試みようという講座なのです。
フランス人は普段どんな生活なのか?
(そういえば、最近なぜか「フランス人って寝るときパンツはかないってホント?」とよく聞かれるのですが・・・そういったことも、話題になるかもしれません。うひひ)
人間関係、思考回路、恋愛、政治、歴史・・・テレビ番組、映画、食、ヴァカンス・・・などなど、6回に渡ってテーマを挙げながら、私が在仏中に垣間見た様々なフランスをお伝えしながら、「フランスって何だ?」というのを皆さんと探っていこうと思っています。
こちらも、最後には試食会がついております(ちょっとだけ豪華版です)。
初めてのフランス語
こちらは、e-corフランス語コミュニケーション教室の各アトリエと同じような流れで、フランス語を学びながら「考え、感じる」という作業を通して自分自身を探り、コミュニケーションを広げていくことを目的としています。
アトリエとの違いは、時間が夕方~夜、一回60分ということで会社や学校帰りの方でも無理せず学べることができ、さらに機材環境がいいので映像やオーディオを優先的に使って行くことになりそうです。
教材はすべてフランスから輸入されたものを使用しています。
FLE(FRANCAIS LANGUE ETRANGERE)の各学校・機関が現在使用しているものですから、日本式の学習で起こるズレが少なくなります。
副教材として取り扱うものもフランスの今を反映したもの(音楽・映画・テレビ番組)、話題になっているものなどを使うことで、文法や活用を丸暗記するような時代遅れのフランス語学習に陥らないように心がけています。
なによりも、フランス語に触れることで「自分をほぐす」という感覚をつかみ、そこから自由に拡がっていって欲しいなという思いが一番強いのですが・・・
初めてのフランス語講座、1グループでも開講できることを祈っています。
e-cor 土曜のアトリエ 動詞の匂い
今、わたしこんな感じです。
うーん、だいぶ腫れは引いたのですが、感覚としてなんかこうふぐっぽいというか・・・
水曜日に最後の難関である左下の親知らずを抜いたのですが、このひとがまたねじくれて生えていたため少々手こずり、結果ふぐなわけです。
帰国後からずっとお世話になっているH先生は本当にとっても信頼できて、まさにゴッドハンドを持っておられるのですが、それにしても親知らずってすごいエネルギー持ってるんですね。
さて、そんなおかめな私を許して頂きつつ土曜日のアトリエ。
今週から文章読解に入ります。
「え?!もういきなりこんなのを読むの?」となるかもしれませんが、正しくフランス語が使えるようになるには正しい例をたくさん知って、それを真似するのが一番手っ取り早い方法、それにはモデルとなる文章、会話にどんどん慣れていくに限ります。
題材はPhilippe Delerm(フィリップ・ドレルム)。
この人の息子、Vincent Delermといえば今のフランスのポップス界において、ひとつの顔となりましたねー。相変わらずオカマっぽい歌いっぷりですが。
この親にしてこの子あり。(オカマっぽいというわけではなく、才能のことです)
今回授業で取り上げた作品は、この作家の名を一躍有名にしたLa Première gorgée de bière et autres plaisirs miniscules (ビールの最初の一口とその他の小さな愉しみ)の中から一遍。今日は『動詞の匂いを嗅ぎ分ける』?!訓練をしました。
文章を読むとなると、その膨大な活字の海に圧倒されてしまうことは大いにあることです。そこで、もし羅針盤を手放してしまったら最後です。
その羅針盤となるのが文法。
どうも文法を「文法の勉強」というカテゴリーの引き出しに閉じ込めて鍵をかけてしまうアプローチが多すぎると普段から思っていました。
私自身、文法を毛嫌いし、馬鹿にしてさえもいました。
文法というのは文法を勉強するためにあるのではなく、書いたり話したり理解したりコミュニケーションをとるため、周りにいる人に意思疎通の際に余計な負担をかけないための気遣いだということをまるきりわかっていなかったんですね・・・。
今、世間で盛んに言われている「応用力」というのは「気遣いの力」とも言えるかもしれません。応用とは、得た知識を「こうも使えるかな?」「これはだめかな?」と試してみる、考えてみることで、よりスムーズなやり取りができるように改良していくことなんでしょう。
例えば、今日の動詞を探す訓練は、実際に今までただの知識の破片だったものを『現場』で応用する実験です。
ここで一番必要なのは「素直さ」!
例えば原形についてなら、ただただ素直に「語尾が-ER,IR...etc.のもの」を探して挙げていくだけ。
確かに、erが付く名詞や形容詞などが幾つか存在しますがそれは本当の例外です。だから、とりあえず疑わずにリストアップしてみて、その中で果たしてこれは当てはまるかどうか?というのを自分の知識を駆使して検証していけばいいのです。
文章を読むというのは、目が捕らえた文字の羅列の組み合わせを、脳がものすごいスピードで処理していくことで成り立っています。今までに見たことがあるという組み合わせのパターンを猛烈な速さで照合して行き、最終的に一番ルールにのっとったものを「結論」として出してきます。
たくさんの文章に触れたり、たくさんの音を聞いたりするのがなぜいいのかというと、脳の中にあるパターンのストックを作るためです。文章をたくさん読んでいれば自然な形で同じパターンに数多く出会うことができ、脳は知らないうちにそれを整理し、累計を取ってカテゴリーごとに保存してくれます。
ストックしてあるデータが薄ければ、知識はあいまいとなり、パターンを探すときにもなかなかヒットしなかったり、似たようなものと摩り替わってしまったりします。ですから、モデルとなるものにきちんと触れ、向き合うことでパターンのストックにつながり、間違いも減っていくということになるのです。
できなかったことにあせりや不快感、自己嫌悪などをどうしても感じてしまいがちですが、考え方を変えてみればむしろどこができていないのかがはっきりしたことで、そこに照準を定めることができるいいチャンスとも受け取れます。
活用を忘れているのであれば思い出せばいいし、根本的なルールや使い方の仕組みがわかっていないのであればもう一度習ったことをおさらいしたり、誰かに聞いてみる・・・具体的に足りないと感じたところを補えばいいのです。
Philippe Delermのcitationをひとつ。
« Ce n’est pas ce que l’on dit qui compte, mais ce qu’on entend »
自分が何を言ったかということなどより、何を聞いたのかということこそが重要なのだ。
毎度、ここの進め方が悪かったなーとか、うっかり間違えて恥ずかしいなーとか、ついつい「自分が言ったこと」にばかり視点が行ってしまいがちな私なのですが、毎度授業で「聞いたこと」は私にとってまさに宝物と言えます。それぞれの生徒さんには独自の才能やセンスがあって、見ていると本当に感心してしまいます。大胆だったり、緻密だったり、勘が良かったり、積極的だったり、素直だったり、選択上手だったり・・・
そんな様子にもっと耳をすませる様でありたいな~と思っています。
形容詞で深まる私 e-corフランス語コミュニケーション教室 土曜のアトリエ
ミステリーサークルは人間が作っていたんですね・・・一個ぐらい地球外生命体の作品が混じってないかなー
写真はovniではありません、念のため。
前回から引き続き形容詞。
e-corはフランス語を学びつつ、普段何気なく行っているコミュニケーションというものをもう一度考え直してみようという隠れテーマ(?)のようなものがあります。
コミュニケーションを行う上で、まず一番しっかりと築かなければならない『人』との関係を初級クラスでは繰り返し見直して行くようにしているのですが、その『人』とは誰かと言えば・・・ほかならぬ自分自身なのです。
私は何を感じているのだろう?というシンプルな質問に答えるには、普段からきちんと自分と向き合っていなければ難しい。
自分のスタンスがわかっているから他人とキャッチボールができるわけで、それができなければ、三遊亭楽太郎が言うところの「言葉のドッヂボール」になってしまうし。
一枚の絵を前にして、それをどんな風に感じて形容するか?
それは絵を形容するだけにとどまらず、同時に自分自身を彩るものでもあります。
個々が感じるものはかぶったり、はみでてたり、なんだかカレイドスコープを見ているような気もします。
ところが、「どうですか?」と言われてもどうしてかとっさにその「感じ」が出てこず、真っ白に・・・という経験、ないでしょうか?私が語学学校にいた時に、この「灰になった」現象が起こって、気の利いたことどころか何も言えず石になってしまうということがよくありました。
観察していると、どうもやっぱりアジア地域出身者によく見られます。
その中でもやっぱり日本人にちょくちょく見られたのが、コミュニケーション切断行為。
「わかりません」と切ってしまったり、黙ってしまったり・・・
これは、とっさに注目を浴びたことで緊張し、文字通りフリーズしてしまったり、間違ったり一般的でないことを言ってしまい、馬鹿にされたりプライドを傷つけられるかもしれないという恐怖から閉ざしてしまったりという自己防衛反応が強いのではないかなと思います。
どうしたら「自分がどう感じているのか」を相手を傷つけることなく自由に発言できるようになれるのだろう・・・?
この能力はなにも特別な才能が必要なわけではなくて、普段から訓練していれば自然とできるようになってきます。(確かに返答や間の上手下手に個人差がありますが)
大切なのは、上手く答えることでもないし、モラルを死守することとか一般的であることでもありません。ただ、自分の中に湧き上がった感情に対して素直であること。
それができたら、その次に「なぜ、自分はこんな風に感じるのかな?」と問うことができます。これが、自分とのコミュニケーションのひとつではないかと形容詞を学びながら考えていました。
もちろん、自分とアクセスする方法はたくさんあるし、あえて喋らないことで自分とつながる瞑想のようなやり方も必要だと思います。
重要なのは、「今、自分がどう感じているのか?」が自分でわかること。
それさえつかめてしまえば、それをほかの人がどう捉えようとそこまで責任を持つことはありません。いくら人が馬鹿だと思おうと、自分はそう感じているというのがわかればそれでいいんだよなー、と最近よく思います。
フランス語を勉強していると、この言葉はなんて繊細でいてパワーがあるんだろうと感じます。
常に、心に対して敏感で忠実で綿密であろうとする言葉なのです。
cogito
un peu de silence...*
最近、ディーパック・チョプラの本を読んでいる。 「宇宙の真実」というやつにどうやったらリンクできるのかと、richesse matérielle à la fois spirituelle (物質的、同時に霊的な豊かさ) というものをどうしたら手に入れることができるのか、を説いているものを読むことが多いのだけれど、不思議とみんな同じことを言っている。国とか、時代とかを超えてシンクロしている。 だいぶ前から、必要だなーと思っているのが「空白(スペース)」なのだけれど、 物質的なスペース、たとえば余計な物を持たないなんていうことには結構気をつけていたけれど、精神的なスペースというものをまったく考えていなかった・・・。 情報が多すぎると思いながらも** 新聞を読み、テレビを見て、ネットをチェックして、本を読む、音楽やラジオを聴く、映画を見る、電話する、散歩する、書く、食べる・・・ これを全くしないでただ、文字通り「être(在る)」という時間を作ることは、やっぱりどうしても必要らしい。自分という型から、一旦もっと大きいところに帰るというような。 何かを持っているという体験をする時、やっぱりその前には空白ができる。つい最近気になっていた「寝てまえ暗記」なんかもそのシステムなんだろうな。 ego(エゴ)ということをもう一度考え直そうと思う。 ---------------------------------- * un peu de silence : (アン・プー・ド・スィロンス) ちょっとだけ静かに ** 常に情報通であることや、トレンドに詳しい人のことを 「branché(e) ブろンシェ」と呼びます。「つながってる」てな意味なんでしょうね <brancher,接続する、コンセントを入れる