CLOCKS
最近車中からの写真が多い・・・ラジオでColdplayがかかっていて、空が曲のイメージに合っているような気がしたので赤信号でシャッターを切る。
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12月、ecorで恒例になっているのが「年賀状、クリスマスカードの書き方」。 24日、奇しくもイヴに授業のあるNHK文化センターパッション!フランスでも行います。
こういったカード類は、主語・動詞を使わない名詞句だけで表現できるので、初心者にも向いていますよね。
日本ではあまり聞きませんが、クリスマス休暇前には
Bonne fête de Noël ! (楽しいクリスマスパーティーをね!)
という挨拶をします。あちらでは、クリスマスというと日本のお正月みたいなものですから、家族で集まってパーティーを開くのが前提ということでこういう挨拶をするんですね。もちろん、これをクリスマスカードに書いてもOKです。
ノエル、年賀状共によくに使うベーシックな表現「Je vous souhaite...」は「手紙」の授業でだいぶおなじみになってきましたが、今年は少しレベルを上げて接続法を使う節の作り方も覚えます。
接続法の活用
Je souhaite que vous passiez un joyeux Noël. (あなたが喜び溢れるクリスマスをお過ごしになることを願っております。)
ここで何度も熱く(暑苦しく?)訴えています、接続法はびびらず、直説法現在形と同じ時期に一緒に覚えるべし!
接続法、毎度思うのですが、日本語の辞書や教科書の活用表にはなぜqueをつけて書かれていないんでしょうか??? フランスで買えるベシュレルなどの活用表には
que j'aime que tu aimes qu'il aime qu'ils aiment que nous aimions que vous aimiez
と書かれているのが普通です。なぜか、というと接続法はqueの後にしか出てこないから、という、「例外」だらけのフランス語文法の中ではめずらしく明白な理由があるのに!
接続法は第2節に出てくるのが圧倒的に多いのですが、単文であっても、
Qu'il soit maudit ! (彼など呪われてしまえばいい!)
と、que付。
pouvoir, savoir など、活用すると語幹が3つに分かれるベース3というタイプの動詞や、être, avoirに代表される不規則動詞などは接続法の形が特殊なものもありますが、ほとんどの動詞の1・2・3・6人称は、接続法になっても直説法現在形と同じ形になのです。だから、覚えるなら一緒に覚えてしまえばいい。
日本語の「謙譲語」のように、相手に対する気遣いを表現することが働きのひとつである接続法は、「文法」ではなく、もはや「マナー」です。話のポイントが主節の部分(上記で言うje souhaite)ではなく、後ろの部分(上記の接続法vous passiez)に来ているのがこの用法の特徴なんです。
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今年は「ヴァーチャル・カード」、いわゆるネットで送るグリーティングカードのフランス版に挑戦!というのもやっています。 L'Internauteサイトは手軽にフランス語のe-carteが贈れます。カードの表現なんかも、ここで研究してみるといいかもしれませんね。