「明日・・・明日・・・明日・・・」という台詞、なんだったけな。「オセロー」か。違った、「マクベス」だ。 昨日、何をやっていただろう。 一昨日は さきおとついは 多分、ご飯食べて、フランス語を教えて、いくつかの問い合わせメールに返信して、携帯メールで「おはよう」「おつかれ」「おやすみ」、後はすべて「ハムレット」だった。 村上春樹の「カンガルー日和」を読んだ。五木×野坂「対論」はまだ途中。 車の中でLa Grande Sophie の「Le roi des tourbillons」を歌う。 先週末は? 「シャーロック・ホームズ」を見たんだっけ。いやいや、それはその前の週。 「石の微笑」は?先週だったっけ。 ・・・先週も、やっぱり「ハムレット」だった。 「ハムレットやるか、ハムレットしないか」それが問題だった。 字幕の締め切りまでもう時間がない。 この間テレビで、「脳科学的に、ストレス発散に効くのは感動の涙を流すこと」だというのをやっていて、 そういえば数年前に古代ギリシャ・ローマ悲劇の授業で、アリストテレスの「Poétique」に書かれていたっけな・・・と今日ヨーガに行ったときに思い出す。 「カタルシスだね」と、Aさんがすぐさま答える。 悲劇をあまり好んで見ないできた私は、はっきり言ってこの授業を受けても「悲劇って人間にとって必要なのか?なんでストレスの多い時代にわざわざ好き好んで主人公が痛い目に合うのがわかり切っているストーリーを我慢しなくちゃいけないんだ」と思っていた。 あっはっはって笑ってストレスかいしょ~というのはわかりやすい。ぜんまいざむらいの「必笑 だんごけん、うけてみよ~」で人々はハッピーになるではないですか。 でも、泣いた方が効果が高い。 乏しい記憶を辿ると、確かにすっきりしたような気がする。 なるほど、そういうことだったのか悲劇効果って。アリストテレスが言っていることはもっと高尚な世界のことだと思っていたけれど、意外に身近だったのね。 それでもやっぱり、「フランダースの犬」、「火垂るの墓」とか苦手・・・。かわいそすぎて見ていられない。 シェークスピア作品だってギリシャ悲劇並みにきちんとカタルシスが書かれているのだろうけど、字幕やっている今、むしろ締め切りに間に合わないかもしれないと泣いている。ストレス増。 だいたい、最後に感動して泣いたのっていつだっけ? つい最近「モンティ・パイソン・アンド・ナウ」DVDを貸してもらって、「バナナを持った人物に襲われた時の護身術」に涙を流して笑ったけど・・・ ・・・・。 「THIS IS IT」を見て泣いたのが最後かもしれない。 ちょっと方向性を変えて、泣けるやつを何か探してみようかな。 何かお勧めがあったらご指南下さい。 津波で住んでいるビルごと巻まで流されるという夢を見る位なので、何かこう、ざば~んとリセットしたい気分なんだな。