お久しぶり。
わたしの座右の銘はたくさんある。
世の中、なるほど、ということを言う人があふれているので、 移り気なわたしとしては、あの人の一言にもふうむ、この人の指摘にははあとむやみにありがたがって、ぴりりとした言葉たちの余韻の中をさまよっている。
でもまあ、とりあえず、ひとつ上げるとしたら、これです。
L'absurde est la notion essentielle et la première vérité.
『不条理』とは源概念であり第一の真実だ。
カミュ
とりあえず、などとこんなところに上げられて、カミュもさぞかし迷惑だろう。
不条理とくればカミュ、カミュといえば不条理、 けれど、この『不条理』という言葉は微妙に「ずるいこともまかり通る、それがこの世の中なのさ」という意味に捉えられてしまいそうで、あやうい気がする。
カミュの言う「absurde」、わたしは「二分法」という意味で解釈している。 完全なる悪も 完全なる善も この世には存在しない。
ちょっと中国文学をかじって、陰陽について調べたりしていたんだけれど、あの太極図というのがよく表しているなぁと思います。 わたしは馬鹿であると同時に優秀であるってことなんだよね。 永遠に馬鹿でいられる、ということに気が付くのは、なかなかスリリングでわくわくします。
別に、試験で一夜漬けしすぎて頭のねじが外れてこういうことを考えているわけではないので、心配御無用でござる。