洋裁のk先生は言った。
「あせったらだめよ、あせるとね、ずれちゃうから。ゆっくりでいいのよ。大丈夫、大丈夫。」
3歩進んで2歩下がっている私のワンピースのミシン目のことを言っているのではなく、 何をして生きていったらいいのか、 今できることはなんなのだろうか、 という話をしていた時のこと。
「ほめられたらね、余計なことを言う必要はないのよ。 ただ、ありがとうと思っていればいいの。」
今、親にも会社にも「人生のよき先輩」を見つけられないと言われる時代に、私はすばらしい師匠たちに恵まれている。
幸せで居るには、幸せを感じていればいい。