"- Vous êtes catholique, monsieur?
- Non. - Vous êtes protestant ?
- Non. - Vous êtes quoi alors ? - ...."
「あなた、カトリック、お兄さん?」
「いいえ。」
「プロテスタント?」
「いいえ。」
「じゃああなた、なんなの?」
「・・・。」
うちのアパートの3階に住む中国系の若者と、一階に住む変わったおばさんとのやりとり。
パスカルのLes provinciales(レ・プロヴァンシァル)を読んでいる時と同じような、何ともいえない脱力感。
見上げた空は、ここ数日の梅雨模様を笑い飛ばすようなまぶしさだった。 夏だよ!夏だよ! もし、私が同じ様に、おばさんに 「じゃ、あなたなんなの?」と聞かれたら、 今日の空のように鮮やかに、 今日の風のようにしゃらしゃらと笑って、言おう。
"Je suis un être humain, qui habite sur cette terre sous ce ciel blue." 「わたしは人間です、この地球の、この青い空の下に住む人間です。」
敢えてこういうことを強調すると、かえってニュータイプの宇宙人かと疑われるかもしれないが。