形容詞で深まる私 土曜のアトリエ

ミステリーサークルは人間が作っていたんですね・・・一個ぐらい地球外生命体の作品が混じってないかなー

写真はovniではありません、念のため。

前回から引き続き形容詞。

e-corはフランス語を学びつつ、普段何気なく行っているコミュニケーションというものをもう一度考え直してみようという隠れテーマ(?)のようなものがあります。

コミュニケーションを行う上で、まず一番しっかりと築かなければならない『人』との関係を初級クラスでは繰り返し見直して行くようにしているのですが、その『人』とは誰かと言えば・・・ほかならぬ自分自身なのです。

私は何を感じているのだろう?というシンプルな質問に答えるには、普段からきちんと自分と向き合っていなければ難しい。

自分のスタンスがわかっているから他人とキャッチボールができるわけで、それができなければ、三遊亭楽太郎が言うところの「言葉のドッヂボール」になってしまうし。

一枚の絵を前にして、それをどんな風に感じて形容するか? それは絵を形容するだけにとどまらず、同時に自分自身を彩るものでもあります。 個々が感じるものはかぶったり、はみでてたり、なんだかカレイドスコープを見ているような気もします。

ところが、「どうですか?」と言われてもどうしてかとっさにその「感じ」が出てこず、真っ白に・・・という経験、ないでしょうか?私が語学学校にいた時に、この「灰になった」現象が起こって、気の利いたことどころか何も言えず石になってしまうということがよくありました。

観察していると、どうもやっぱりアジア地域出身者によく見られます。 その中でもやっぱり日本人にちょくちょく見られたのが、コミュニケーション切断行為。 「わかりません」と切ってしまったり、黙ってしまったり・・・

これは、とっさに注目を浴びたことで緊張し、文字通りフリーズしてしまったり、間違ったり一般的でないことを言ってしまい、馬鹿にされたりプライドを傷つけられるかもしれないという恐怖から閉ざしてしまったりという自己防衛反応が強いのではないかなと思います。

どうしたら「自分がどう感じているのか」を相手を傷つけることなく自由に発言できるようになれるのだろう・・・?

この能力はなにも特別な才能が必要なわけではなくて、普段から訓練していれば自然とできるようになってきます。(確かに返答や間の上手下手に個人差がありますが) 大切なのは、上手く答えることでもないし、モラルを死守することとか一般的であることでもありません。ただ、自分の中に湧き上がった感情に対して素直であること。

それができたら、その次に「なぜ、自分はこんな風に感じるのかな?」と問うことができます。これが、自分とのコミュニケーションのひとつではないかと形容詞を学びながら考えていました。

もちろん、自分とアクセスする方法はたくさんあるし、あえて喋らないことで自分とつながる瞑想のようなやり方も必要だと思います。

重要なのは、「今、自分がどう感じているのか?」が自分でわかること。 それさえつかめてしまえば、それをほかの人がどう捉えようとそこまで責任を持つことはありません。いくら人が馬鹿だと思おうと、自分はそう感じているというのがわかればそれでいいんだよなー、と最近よく思います。

フランス語を勉強していると、この言葉はなんて繊細でいてパワーがあるんだろうと感じます。

常に、心に対して敏感で忠実で綿密であろうとする言葉なのです。

NHK文化センター講座が始まります

明日、というか今日の各新聞朝刊に入っていると思いますが、e-corフランス語コミュニケーション教室の新クラスのご案内です。

4月より、NHK文化センター→(Click!)新潟教室にて2講座を受け持つことになりました。

初めてのフランス語 (60分)3クラス 11回 パッション!フランス ~知る、感じるフランス文化~ (90分)1クラス 6回

e-corのHPに料金・時間などの詳細をUPしました。 もうちょっとわかりやすくするつもりですが・・・

詳しくはこちら

なお、こちらの講座に関してお問い合わせ・お申し込みは全て 025-244-4484 (NHK文化センター新潟教室) までお願いいたします。

パッション!フランスの方は15~20人程度、初めてのフランス語は各クラスmax5人となります。お申し込みは2月26日(火)から先着順となりますので、興味をお持ちの方はどうぞお早めに。

希望者が集まりますように!

ところで、語学特集のチラシを作って頂いたのはいいのですが、 ぶつぶつ・・・ 恥を忍んで、指示通りエッフェル塔バックの合成写真を出したのに、 縮小が等倍でなく(しかもコピー)醜くつぶれた講師写真に・・・ どう考えても火星人。 エッフェル塔背負ってるし。

お時間がありましたら、受講生募集のチラシをぜひチェックして(笑って)みてください。つぶれた講師を。

e-cor フランス語コミュニケーション教室 第7回 動詞(1)

Post nubila Phoebus.(ポスト ヌビラ ポエブス) 「雲の後ろに太陽(神アポロ)が輝く」

苦しみは永遠に続くことはない。 我を忘れて精進していると、お天道様が照らしていることにふと気がついたりするものです。

と、言う様な天気でしたねーこの日。 さ、本日はいよいよ動詞にアタックして参ります。

現在形のコンジュゲゾン(活用)の第1ベースを習いました。初めて本格的な活用に触れて、最初はみなさんちょっと尻込み・・・だったでしょうか?

もう一度簡単にまとめてみると、

動詞の原形はいくつかのパターンがあって、第1ベースは同じような活用をするグループでした。その特徴は、 語尾が [:next:]-ER(動詞の90%がこの形です): ex. parler, écouter [:next:]-IR(type A) : ex. offrir ----------------------------------------------------------- [:next:]-IR(type B):ex. courir [:next:]-RE : ex. conclure, rire

-----の上下の違いは単数形 (je/tu/il又はon)の語尾が 上は e / es / e タイプ 下は s / s / t タイプ

複数形 (ils/nous/vous)は、この第1ベースに含まれる動詞全て共通で、

ent / ont / ez

になります。

コツは、ERの動詞を一個代表として覚えてしまうこと。これで、どんな動詞が来ても語幹(-ERより前の部分)を切り離して活用を当てはめていけばいいからです。 あとの4つのパターンは、このタイプにあたる動詞が極端に少ないですから、活用だけを覚えるより動詞を丸ごと覚えてしまったほうが簡単です。

さて、いきなりこのいくつかのパターンが並んで、軽くパニックが起こったところで、とてもナイスな分析が挙がりました。

「書き方は違いますが、(Je, Tu, Il, Ils)の四つは発音が全く一緒に聞こえるんですが・・・」

そうなんです。この一声、たぶん皆さんの中にしっかり刷り込まれたと思います。

私が勉強を始めたころの参考書は、みんな J'aime       Tu aimes     Il aime Nous aimons Vous aimez Ils aiment という順番で律儀に覚えさせられたのですが、Ilsの活用がいつもあいまいになったものでした。

今、e-corでは複数の参考書を使っているのですが、最近のものは、イレギュラーな活用の動詞以外はほとんどが

J'aime  ジェム Tu aimes  トゥエム Il aime  イレェム Ils aiment  イルゼェム Nous aimons  ヌ ゼモン Vous aimez  ヴゼメ

という順序で書かれています。この順番によって、上の生徒さんの分析が可能になってくるのですね。

さらに、e-corでは動詞の分類を古臭い第一グループ、第二グループ・・・という形にはしません。覚えるのにこのグループ分けはあまり役に立たないからです。

参考書は主にフランスのものを使っています。日本の教科書でいいものにめぐり合っていないもので・・・しかも、日本のスタンダードな教え方がかなりフランスでのものとずれていて、留学をしたりするとその修正にてこずるという余計な苦労をしなくてはならなかったりします。ただ、母国語の視点からの効果的な習得方法というのもあるはずなので、これからそっち方面も色々と探ってみたいと考えています。

大学でFLE(フランス語教授法)の授業を担当するのは現場経験者の先生達で、半分以上が現役で外国人にフランス語を教えていらっしゃる方々でした。彼らの話を聞くと、初心者への指導で心を砕くのが、生徒による活用の暗記をどれだけ軽減させるか、といったこと。

特に、アジア系の学生は一般的に生真面目(なかには糞真面目)なため、ベシュレル(動詞活用を羅列した有名な学習参考書)を頭から飲み込もうとする無謀な努力をして、目の下にクマを作る例が多いそうです。

その努力が心底楽しいという変態少々変わった方なら放っておくところですが、その苦しみも、大抵は実践の役には立ちません。現実はランダムにさまざまなボールを投げてくるのですから、ベシュレルの1ページ目から順番に出てくるわけではなく、相当な訓練をしなければとっさの場面で「!この単語はベシュレル第47番目のパターン、活用は単純未来三人称単数・・・」なんて頭の中でできるわけがないのです。

そうなると、肝心の場面ででくのぼうだった自分に嫌気がさし、「フランス語なんて大変なだけでちっともおもしろくない・・・あーあ、やめちゃおうかな・・・」という展開になってきてしまうのです。そんな風に挫折してしまうのって、つまんないし残念。

私自身はというと・・・以前から書いておりますが、文法学習をとにかく馬鹿にしていました。お恥ずかしい。多くの日本人に対する「文法の成績はいいが、発言をしない、何を聞いても自分の意見がない。」というレッテルに反発して、「文法なんて使ってるうちにわかるようになってくる、それより会話の流れに乗って、どれだけ教室でウケるかだ!」というわけのわからないルールにしたがって、フランス人もびっくりのごまかし方でその場その場を乗り切ってきました。ペテン師に近い技とも言えます。

多くの人たちは、「おお、こいつは日本人にしては珍しいタイプだ!」と私の「姿勢」に対して評価をしてくれましたが、実際の成績は芳しくないものばかり。本を読む時の辞書の引き方について、大それたことに先生に向かって意見したこともありましたっけね・・・若気の至りとしか言いようがありません。 当然、動詞の活用もなかなか覚えないまま。

今でも暗記は苦手なので、どうしたらより少ない努力で覚えてしまえるのかというのに日々研究を怠りません(笑)。そんな中、「ねむりと記憶」という記事にぶつかったのですが・・・→(Click!)

現在は眠らない人・代表で「さんまシステム」の更新が楽しみなほぼ日睡眠論。しかし、この「ねむりと記憶」は、暗記についてかなり参考になるものだと思います。

むやみに活用暗記に苦しむより、寝ろ!

の心意気で、寝る前にちらっと活用表を見て、おまじないのように唱えて電気を消す。

昨日ラテン語の名詞活用を思いっきり忘れていてかなりガーン!!(←古いなぁ)だったので、ちょっとラテン語のデクリネゾンで実験してみようかな。これについては、追記をしていこうと思います。

e-cor フランス語コミュニケーション教室 第6回

自分から離れると、ぶれる。

昨日は、親知らずの内部が炎症を起こしている為、抜歯ができずに終わり、 更に風邪気味でくしゃみとまらず・・・ プリンターが壊れて印刷はできず・・・

本日の授業は非常にリズムが悪くて申し訳ありませんでした。 かなりの時間オーバー、YKOさん、間に合ったかな?!ごめんなさい。

本日のe-corフランス語コミュニケーション教室は、前回に続き冠詞。

冠詞というのはフランス語をフランス語たらしめるものなので、ややこしいのです。 (フランスたらしめるものは、だいたいややこしいです。)

前回の定冠詞、今回の不定冠詞。

使っていくうちに肌に馴染んでくるので、それまでは少々我慢です。

今回はまだ触れていませんが、あと一つ、部分冠詞というのをマスターしてしまうと大分フランス語の「視点」というものが見えてくるのではないでしょうか。

外国語を学ぶ、というと、文法や発音といった決まりごとを習っている、というのが一般的な意識だと思います。けれど、文法的なルールや発音方法を学びながら、その国の持っている「視点」、物事の「捉え方」というのを感じることで、世の中は幾通りもの考え方が同時に動いていて、決して「絶対」というものがないのだな、ということを知ることができるような気がします。

「常識」「価値観」というのは一定ではない、それを受け入れることで自分がひとつ大きくなるという経験、これが語学の一つの醍醐味かもしれません。

同時に、不思議な大きな「うねり」のようなものがわたしたちを見守っていて、ゆっくりと宇宙を揺らし、その中で人は「ひとつ」のメッセージを感じている、

だからこそ、「大地、地球」に女性(母性)を感じるという一致が、言語の違いを超えて現れるのだと思います。

母なる大地をフランス語では La Terre (ラ テール、女性名詞)

e-corフランス語コミュニケーション教室 ⑧ 動詞(2)

cafeamor1 ← アモール珈琲でのAtelier(アトリエ)では色々な人とコラボレーションができるような教室を計画中。 心技体、自身のすべてをバランスよく鍛えられる、そんなフランス語教室を目指します。


フランス語に心技体って、怪しいことこの上なしですね・・・。 でも!頭でっかちになっても良い事はなし。身体で覚えなきゃだめだなと感じます。

アモール珈琲の写真を取らせていただいたのですが、ばたばたしていたのでアングルが決まらず、お店の雰囲気がいまいち出せない・・・ごめんなさい。 こじんまりした空間と明かりが心地よく、女性の一人客もまったり過ごしていらっしゃいました。その横で、私たちヨガ組は、チャイを飲みつつなぜか占いの話で盛り上がり・・・時間はあっという間に過ぎていきます。なんというか、色々なジャンルとか概念が不思議に共存している、それが妙に落ち着く場所なのです。

cafeamor2

アモール珈琲 新潟市中央区西堀通8-1581-18 (025)225-2432

こちらで行うフランス語教室は、NICの正統派(!?)教室とまた違った趣向を探っていきますので、どうぞお楽しみに~

て、教室レポートも早いものでもう8回目となりました。前回に引き続き動詞を学んで行きます。

今回は不規則動詞ETRE, AVOIR, FAIRE, ALLERの4つ。これはフランス語にとってはかけがえのない動詞。前回の第1ベースの活用と比べてラテン語の形を留めているのです。試しにêtreの活用を比べてみると、 ラテン語    現代フランス語 sum      suis es        es est       est summus    sommes estis      êtes sunt       sont

ね?ラテン語にほぼ忠実(読み方は多少異なります)。 口にする頻度が最も高いものだからこそ、不規則なんでしょう。覚えるためには自分で文章を作り、口にしたり書いてみたり、多く触れれば触れるほどなじんできます。 私は単語帳をあまり使わないのですが、不規則動詞についてはカードを作ってゲームのように覚えるのもいいかもしれません。

例 ) 表に Je vais     裏に 私は行く。

あ!もうちょっと動詞の数が増えたら「フラ語かるた大会」をやろうかな。 ちょっと面白いアイデアを思いつきました。

耳の訓練にはやっぱり生のフランス語を常に聞くことが大切です。 今はほとんどのチャンネルがWEBラジオとかポッドキャストを配信していますから、ネットで24時間聞くことができるようになりました。

聞くときのコツは、だらだら聞かない。

フランス語の母音には日本語にはない音がいくつかあります。 日本語がOSの私たちの脳にはその音が存在しないことになっていますから、それを聞き取るのは難しいはずです。同じように、単語を知らなければただの音の羅列としてしか聞こえず、言葉として認識されることはありません。

ですから、初心者のうちはだらだら聞いていても耳に自然にフランス語が聞こえてくるようになる、というのはなかなか時間がかかります。

聞くときは、「ながら」を止めて、集中。できればメモを取ります。

ポイントは、フレーズの最初に集中すること。フランス語はその仕組み上、主語と動詞が固まって頭にどどど、と出てきます。それを逃してしまうと「誰が何をした」という部分が抜けてしまい、話を把握することが不可能に近くなってしまいます。

日本語は、フレーズの一番最後の方に動詞が登場するため、日本人の耳はわりとのんびり話を捉えがちです。最後さえ抑えておけば話がなんとなくわかるからです。そのためか、フランス語のリズムに乗り遅れてしまうことが多いのです。だから、話のトップにとにかく食いついて行く意識を強く持つことが大切なんでしょうね。

更に、耳を澄ますポイントを絞ります。

まず、6つの人称。次に不規則動詞、そして次回やりますが、POUVOIR(できる)、VOULOIR(したい)、DEVOIR(しなければならない)などの頻度の高い動詞。

それ以外、繰り返し聞こえてくる音をカタカナでいいのでメモをしておくと、後でその単語に実際出会うと「あ、これだったの!」とすぐに記憶されます。

以前の記事に書いたフランスのウェブラジオのリンクをまとめてみました。

Radio France ラディオ・フランス (フランスの主なラジオ局の総合サイト) France culture フランス・キュルチュール (インテリチャンネル。ルポタージュや朗読などが豊富) France Inter フランス・アンテール (ニュース・ルポ・音楽・クイズ・インタビュー。視聴者参加が多く、話題も多ジャンルを網羅する) France Info フランス・アンフォ (ニュース専門チャンネル)

FIP フィップ (音楽)

どのサイトも「direct」「écouter」をクリックすると別窓が開いて聞けるようになります。お勧めはフランス・アンフォ。DELF・DALFの試験にもよく出題されますよ。

アトリエ・アモールは終了いたしました。

e-cor フランス語コミュニケーション教室 2008 (第5回)

紋切り型 中陰変り抱き茗荷。

比叡山延暦寺に祀られている摩陀羅神は、釈迦のひとことで悟りを開き、その墓にはミョウガが生えたといいます。この故事から茗荷は悟りのシンボルとなりました。 ~紋切り型 解説より

「神仏の加護がある」という意味の「冥加がいい」という言葉にも通じるので縁起がいいそうです。

こちらのミョウガさんが、現在我が家の玄関で「コノモンドコロガメニハイラヌカ!!」とカブいています。

悟りが開けるといいですなぁ。

e-corというのは造語で、その意味はウンウンチクチクこちらに説明しているのですが、ロゴの紋についても、よく聞かれますので、ちらりと書きますと・・・

これは「持ち合い麻の葉」という紋なのですが、教室の目指すところを表しています。 それぞれの葉が隣りの紋にとってかけがえのないもの。 一つ一つが主役であり脇役であり、共に繋がり拡がって行くところが美しいバランスで描かれ、ちょっと感動モノなのです。

(紋を前にうるうるしている人もあまり見かけませんが。)

麻というのは伸びるのが早いことから、昔は新生児が生まれると、お祝いに寝巻きの柄に使ったりしたそうです。

e-corは生徒さんのフランス語の上達を願うと共に、生徒さん自身がそれぞれの生活を通じて様々な人と繋がり拡がって行けますように

そんな祈りが込められているのですよ、実は!

(あと、私の名前に掛けてあったりもします。)

それはさておき。

日2008年初めての教室は、定冠詞について。

名詞の性(genre)というのは、日本人のフランス語学習者にとって「なんてめんどくさいんだ!」と思える特色なのですが、その歴史をたどると遥かサンスクリット語まで遡ることになる、年季の入ったものなのです。もう、しゃーない、とあきらめて単語とセットで覚えるしかありません。

でも、今日の授業のような楽しみ方で覚えると、あまり苦痛なく記憶できるのではないかなと思います。

こつは、まず自分なりの感覚で、「これは女子?」「それとも男子?」(Yさんの表現を借りました。笑。)

と、予測を立ててみます。皆さんは大人ですから、すでに日本語ではその言葉の概念を知っているはずです。その言葉に対して持つイメージが果たして「男」っぽいのか、「女」っぽいのか?をインスピレーションだけで考えてみるのです。

「lettre(手紙)」は、男っぽい?それとも女っぽい?

手紙で想いを伝えるのは、やっぱり女々しい感じがする? でも音の響きはわりとカクカクしていて、案外男かも?

そして、実際辞書で調べた時、自分の感覚がフランス語とマッチしていればそのままスムーズに覚えられるし、もし違っていたら、「えー!これ男だと思ったけど、女なの?」という衝撃で、記憶に残りやすいのです。

言葉も人間が創ったものですから、人間の持つ感覚が組み込まれています。 機械的に覚えるより、たとえ遠回りなように思えても、自分の感覚と向き合わせてみることでインプットができるような気がします。

本日のカーラさんの歌はこちら(コピペしてください↓)

http://platea.pntic.mec.es/~cvera/hotpot/bruni5c.htm

ただし、サイト上では今日皆さんに渡した問題とは別の穴埋めになっています。あしからず。

歌を聞いてもわかるように、実際の会話では、le la les はほとんど聞こえるか聞こえないかぐらいで発音されますので、口語ではあまり神経質になることもありません。ただ、書くときにはかなり気を使います。テストなんかではかなり痛いミスにもなるのです。

フランス人は、たかだか冠詞を間違えたくらいでなんだってあんなに大騒ぎするのだろう、と思っていましたが、フランス語を長年やるようになってくると、名詞の性に一致しない冠詞をつけていたり、主語の代名詞に合わない動詞の活用を見聞きしたりすると、かなり衝撃的です。取り乱してしまいます。自分でもなんなんだかわからないまま、すごく消耗してしまいます。

たまに、自分自身でやってしまって、自らダメージを受けるという馬鹿らしいこともあります。

そんなわけで、一通り楽しみましたら、どうか正しい冠詞を覚えて下さいますよう。 いたずらにヒットポイントを減らさないよう、わたしも気をつけよう。

e-cor フランス語コミュニケーション教室 第4回

今年最後の授業です。 今日は最後ですが、いよいよフランス語の入り口を通過して、本格的に「学習」に入っていく最初の日とも言えます。

フランス語には欠かせない、代名詞と、記念すべき第1個目の動詞の活用を覚えました。 来年までに、おまじないのように唱えて覚えてしまうのがいいかもしれません。

いつか授業中にお話しましたが、単語を覚えるというのは難しいことではなくて、イメージと抱き合わせになっている音(その言語の持つ音)を別の音の組み合わせに交換してあげるという非常に単純な作業です。

「犬」というイメージについている「いぬ」という音の組み合わせを、「シィャン(chien)」という音に変えてしまうだけ。

さらに、「シィャン」という音に「chien」というアルファベットのグループを抱き合わせなければなりません。これは、日本人が言葉を話すときに無意識に漢字を頭の中で思い浮かべるのと同じ作業です。目で見ながら、音と文字を一致させてしまうのです。

単語が覚えられないのは、カタカナで覚えようとするから。

「シィャン」と発音したときに、頭の中にカタカナで「シィャン」が出るのではなく、「CHIEN」が浮かばないとだめなのです。

音と綴りを一致させるには、目で単語を見ながら繰り返し発音をすることです。 自分の発音を耳で聞くことによって、音を記憶し、口を動かすことで口の筋肉が記憶をします。そして、目にはすばらしいカメラ機能が備わっていますから、きちんと文字の順番を記憶してくれます。身体の機能全体が一致協力してひとつの言葉が、文字通り「刻まれる」のです。

単語を身体で覚えるということは、こういうことだと、わたしは思っています。

この身体に記憶させる方法は、フラ語に限らずどんな言語にでも使えるのではないかしら?

今日の代名詞も、ただ暗誦するだけでなくて、脳に「わたし→Je(ジュ)」という変換作業をさせるのがコツです。頭の中で「Je」と言いながら自分を想像。「Nous」と言いながら、自分とその周りにいる人・・・といった感じでイメージをしていきます。繰り返すうちに、日本語「わたし」からフランス語「Je」への翻訳作業を通過せずに、いきなり「Je」が自動的に出てくるようになったらOK。

今日覚えたsouhaiter(スゥエテ) Je souhaite...(ジュ スウェット・・・を願っています、・・・であるといいなと思っております) は、誰かの幸せや成功を祈るすてきな表現ですし、 手紙では本当によく使いますので、早めに使えるようになっておくといいと思います。 特に、年賀状のシーズンですから、今日の表現集を活用してみてくださいね。

Je vous souhaite une bonne continuation pour 2008 !!

第3回 e-cor フランス語コミュニケーション教室

シネマ・フランセ、第1回はエリック・ロメール監督 Pauline à la plage (海辺のポーリーヌ)

フランス人って・・・。

Cours No.3と4はシネマを使った授業。本日は生徒さん3人とこじんまりしつつ、フランス映画を見ながら「フランス人気質」というものに触れてみる授業です。

 § 15歳のポーリーヌと年上の従姉マリオンはモン・サンミッシェルに程近い海辺の小さな町、ジュールヴィルにヴァカンスの最後を過ごしにやってきます。離婚して間もないマリオン、海辺でたまたま昔のボーイフレンドだったピエールと再会。そこに、ピエールと「知り合い」と言うアンリが現れ、マリオンは自らが宣言していた通り、「一瞬で燃え上がる熱い恋」に落ちてしまいます。ピエールはマリオンが忘れられず、アンリのプレイボーイっぷりを指摘しマリオンに忠告するものの、言えば言うほど墓穴を掘るばかり。一方、ポーリーヌは浜辺でシルヴァンと出会い、ちょっといい雰囲気。ところが、アンリの浮気が引き金となり、登場人物全員を巻き込む大嵐に。マリオン、ピエール、シルヴァン、そしてポーリーヌ、それぞれの思惑がぶつかり合い、糸はどんどん縺れてしまい・・・一体、「真実」を語っているのは、誰?

「海辺のポーリーヌ」はロメール監督の2つ目のシリーズ「Comédies et proverbes(人間劇と格言)」の3番目にあたる作品で、1983年にベルリン国際映画祭で監督部門銀熊賞を受賞しています。シリーズ中の6つの作品はそれぞれにひとつの格言(proverbe,un)をテーマに取り上げて、それに沿った人間模様が繰り広げられます。

この「ポーリーヌ」には、

"Qui trop paroles, il se mesfait."

というのが掲げられているのですが、これはかの有名な荷馬車騎士〔この突っ込みどころ満載の話の概要をお知りになりたい方はこちら→(Click!)〕を書いたクレティエン・ド・トロワという12世紀の作家からの引用。この古フランス語、現代フランス語に訳すと Qui parle trop se fourvoie. となり、

「べらべらと喋るやつは道を誤る」という意味になります。

(DVDの付属解説には「言葉多きものは災いの元」となっていますが、原語では「喋りすぎて自ら墓穴を掘る」というニュアンスがあるため、厳密な意味では誤訳のような気がしますが・・・)

apprenante2こちらは生徒の皆さん。「べらべらと喋る」とは程遠く、集中して話の筋を追っています。 自由奔放、つっこみどころ満載なフランス人の恋愛模様、やっぱり目が離せませんでしょうか。

前半は「喋りすぎた男」として道を誤りまくる役を押し付けられた哀れなピエールくん。果たして彼の運命は?!

・・・といったところで、お時間でした。

apprenante1 「続きが気になるー」

この作品に限らず、エリック・ロメールという監督はとにかく登場人物に「語らせる」ことでストーリーを紡いで行く手法を使います。そういう意味では、この「Qui trop paroles...」の引用はちょっと皮肉。

しかし、15歳とは思えないポーリーヌ。心も身体も発育順調で、よく観察をし、曇りのない直感で登場人物の中では一番大人なのでは。

今日は最後まで行きませんでしたが、アンリが別れ際にポーリーヌに与える「男と女」な助言、ううん・・・とうなってしまいます。そういうもんですかねぇ・・・ これについてはぜひ、皆さんの意見を聞きたい!

そしてラストシーンのポーリーヌの笑顔がさわやか。なんとも言えない味があって、わたしはとっても好きです。

(--JOUP* :ちょっとパロンテーズ--) 今回使ったDVDは今一般に出回っているものなのですが、一部の訳が単純なヒアリングミスから来る誤訳だったりしてちょっと驚きました。誰もチェックいれなかったんだろか・・・。 (--JFLP** : パロンテーズおわり--)

それにしても、今日は3人でちょっと寂しかったです。

e-cor フランス語コミュニケーション教室 初心者クラス(土曜朝10時~11時30分)では、生徒さんまだまだ募集中です。

教室の詳細

途中から入るのはチョット・・・と思っていらっしゃる方、ご心配御無用です。 その理由は・・・また明日。(今日は引っ張りっぱなし)

Bonne nuit !(おやすみなさい)

_________________________ *J'ouvre une parenthèse : ジューヴる ユヌ パろンテーズ 「かっこ開きます」という意味。話がちょっとそれるけど、という余談開始時に使います。 **Je ferme la parenthèse : ジュ フェるム ラ パろンテーズ 「かっこ閉じます」。このセット表現、大学の先生からコメンテーターまでさまざまなシーンで耳にします。

e-cor フランス語コミュニケーション教室 第2回

サンゴの木ツリー § クラス・デビュッタント(初心者クラス)第2回目。

・・・また、写真を撮り忘れました。鳥アタマと呼んでください。

昨日は内容が盛り沢山だったので、そんな時間もなく! と、言いたい所ですが、白状するとカメラを持参するのさえ忘れておりました。

さて。 第2回目は新しい生徒さんも参加して、和やかに始まりました。

第1回目はとにかくフランス語を喋る、書く、という体験をしていただいたので、今回は文字通りアー・ベー・セーからのスタートです。

単語の洪水・・・男性・女性、さらに両性(?!)、そして発音の基礎と、情報の嵐でちょっと圧倒されぎみでしたでしょうか?

名詞の性については一定の法則もありますが、覚えるためにはイメージを使うのがコツです。詳しくは名詞の回で一緒にやっていきますのでお楽しみに。

e-corの教室は、今後こんな→(Click!) 感じで、様々なジャンルを通して進んで行きます。

語学学習でぶつかりやすい苦痛な作業をできるだけ楽しいものに変えていく、そんな発想の転換も長く続けるためのテクニックだったりします。楽して覚えることはできませんが、むやみに苦労することはない!ですし。

§ 先週から話題になっている仏和辞書ですが、みんながこれは!と言っていたミニ辞書「ジェム仏和・和仏」は¥4,000程度でした・・・「2000円位で安いです」などとうそついてごめんなさい。

情報量や引き易さから言ったら、私はやはり三省堂のクラウンをお勧めします。 中古でしたらアマゾンJPで破格の値段で購入可能です。辞書は最新版にこだわることはありません。私が昔使っていたものは古本屋さんで500円で買ったものでした。笑。

これから海外旅行するぞー!という場合でしたらカシオの電子辞書がお得です。仏和(クラウン)・和仏(コンサイス)はもちろんですが、英和・和英、英英、広辞苑、漢和、Wiki、その他が入って4万円弱。辞書を引く手間が億劫になってしまうこともないので、気軽に「えっと、これって何だったっけ・・・?」と調べられます。発音もネイティブ音声がついていますから確認するのに便利です。

辞書の引き方。これって普通は教えてもらえないことが多いのですが、みんなが辞書を手に入れたら(笑)、一度取り上げてみようかなと思っています。目から鱗モノですよ!

§ 第2回目の授業では、様々な発音について触れてきましたが、生徒の皆さんが発音をしてみたい!と、自発的に口にしていく姿にちょっとじ~んとしてしまいました。 これはどうなんですか? こういう場合は?

と、疑問がわくことはとてもいいことだと思います。 こうかな?ああかな?と試行錯誤していく過程でフランス語の持つ法則に気づいて、自分でルールを探りながら作って行くことが上達につながります。 この作業ができるようになると、ほかの分野でも分析→予測→組み立てという思考回路が使えるようになってきます。

それにしても、フランス人はこれだけ理路整然と考えられる仕組みを与えられているのに、一般的に不器用な人種。(これは多くの日本人に共通する感想だと思う。) フランス人銀行員の恐るべきブッキーなお金の数え方なんかも教室でネタになりました。

それなのにアートや料理、音楽など芸術に突出した人物を多く輩出しているというのはなんだか不思議な話です。

e-cor フランス語コミュニケーション教室からのお知らせです。

明日12月1日(土)スタートのe-corフランス語コミュニケーション教室 クラス・デビュッタント(初心者)へご参加の皆様へのおしらせです。

授業は午前10時からです。 用意するものは、筆記用具。 ※もしお持ちでしたら日⇔仏辞書。または、仏仏辞書。

教室の場所は こちら ←を参照してください。

車でお越しの方は、NIC駅南の駐車スペースが少ないため、申し訳ありませんが近所の100円パーキングをご利用ください。

皆様にお会いできるのを楽しみにしています!