Bonhomme de neige (雪だるま)。
ここ二日間、開店休業状態を余儀なくされています。 まぁ、ここまで降ったらもう、「積もるなら積もりやがれってんだ」と啖呵を切りたくなりまさぁね。 「この際楽しもう」というウルトラポジティヴな指令のもと、何十年ぶりかに雪だるまを作っていました・・・が、ご近所の車が立ち往生してみんながわいわい出てきて掘ったり押したりうなったりで結局へとへと。
この二日間で人と会う予定を2つキャンセルし、授業も二つキャンセルになり、アロママッサージも延期。 ぽっかりと、空白ができたような気がしたのですが、考えなくちゃならないことが飛び込んできたりして一日中書き物をしていたから腰と肩がアタタ・・・
そういえば、先日どくだみ先生の所に行った時に、左側だけ腰がどうも痛いんです、と言うと、いつもの操体法をやってくれたのですが、それでも治らず、痛みを緩和させる漢方薬をその場で飲んで、それでもダメだったので鍼をやってもらいに行くことになりました。 どくだみ先生は鍼灸院に電話し、
「はい、お疲れ~。えーと、今からね、一人若い子が行くから。腰痛ね。え?51年生まれ。あい。あーい。よろしく~」
と、カジュアルに予約を取ってくれ、「若い子」って、とつっこむ暇もなく「いってらっしゃい」と背中を押され・・・鍼灸初体験。 しかし、外から見てもかなり怪しい雰囲気のこの医院、受付もなにもなく、小さな待合室には小さな電気ストーブが一個・・・ そして、中から陽気なおじさんがしゃべっている声が聞こえます。・・・怪しい。 しばらくして陽気なおじさんの声が大きくなり、ガラリと木のドアが開いて、「じゃっどーもー!」と出て行くところを見ると、患者さんらしい。
そして、ドアの向こうを見ると・・・ 温水洋一が手招きをしている!!! じゃなかった、鍼灸院の先生でした。それにしても似てる・・・ と思いつつ、そこには私ひとりしか待っていなかったので、おそるおそる手招きしているヌクミズ先生のところへ。 そして、左体側を上に横になってあっという間に背中に鍼が何十本もささっている、うっかり寝返りをうってしまって起き上がれないハリネズミのような状態になっていたのでした。
その後、今度はうつ伏せで首の根元の方までさされて、鍼がささった上から毛布を掛けられ 「寝ていいよ~」 と、ヌクミズ先生が言うのですが、恐ろしくて眠れませんって!もし寝ぼけて寝返りでもうっちゃったらどうするというのでしょう! しばらくして、様子を見に来た先生がマッサージをしながら 「あー、これは肩こりだねぇ」としみじみ言いました。
「肩から腰にきたんだな。」
「私、肩こり知らずだったんですよ、ずっと!急に最近ひどくこるようになっちゃって・・・」
「それが、あんた、歳をとるってもんだよ。20代と30代じゃ、大きく違うからね。わかるでしょ?」
とし・・・どくだみ先生いわく「若い子」だったのに・・・まぁ、世間一般では「いい加減いい年」だけど。 しかし、腰も肩もすっきりしてリフレッシュできた鍼の力はなかなかすごいです。 夏からいろいろな療法初体験を重ねてきましたが、鍼まで来ましたね・・・次はなんなんだろう。
ところで、「この雪を楽しもう」発言をした張本人のナビ君から、今 「遭難しそう」 という遺書のようなメールが届きました。 全力でエンジョイし過ぎです。