King of Pop, forever...
ここの所、立て続けに「ブログ、読んでました」と、過去形で語られることが続いております。
やめたわけではないし、ああ、書きたいなぁと思うことは毎日あるのですが・・・
ランニング(相変わらず地味に続いております)、「1Q80」、アロママッサージなどなど
(こうやってみると、なんとも流行りモノにあれこれ手を出しているミーハー根性丸出し)
そんな中、MJ他界については、ちょっと記しておこうと思います。
わたしはダイレクトなマイケル・ジャクソン世代より若干ヤングなのですが、中学生からフランス留学前まで一貫して一番聴いていたのがMJだったのです。きっかけは、ごく一般的な、「スリラー」とか「BAD」のミュージック・クリップにがーんとなったクチ。マイケルの生き様とか、スタイルとかにはあまり興味がなくって、でも音楽がとにかく格好よかった。
2007年に留学から戻って来て、取り付かれたように持ち物を処分したのだけれど、留学前に最後に買ったマイケルのアルバム「インヴィンシブル」のジャケットを見て、すごい違和感を感じて、衝動的に持っていたアルバムを全部古本に出してしまった。あの時、「artificiel (作られた)」という言葉をとにかく嫌悪していて、それを体現しているようなMJの世界はもう必要ないと潔癖に思いつめていたんだと思う。「デンジャラス」も「ブラッド・オン・ザ・ダンス・フロアー」も「ヒストリー」もあんなに何度も聞いたのに。
同世代の女友達には理解されないことが多々ありましたが(笑)、男性陣には「へぇ、MJ聞くんだ?」「おお~『ヒストリー』買ったのかよ」など、遊びに来たときに隠れファンだったことが露呈する人が結構いたりしました。
今でもたまに連絡をくれる(そしてここでもこっそりお馴染みとなっている)オネエメンのKちゃんが(彼もMJミュージックを愛していた)、誕生日に「BAD」Tシャツをくれましたっけ。「Michael Jackson BAD」と胸にでかでかと書いてあるので、いくらなんでも外には着て行けないよねぇ、と、現在でもパジャマとして愛用しているのです。。。
マイケルといえば、度重なる整形に全身美白疑惑アリの「色素が抜ける病」、体系保持のためのベジタリアンがやりすぎて最後には一日一食の仙人のような食生活で自力歩行も難しいとか・・・とナチュラルの対極にあったその姿にもかかわらず、「Remember the time」の頃の彼は本当にかっこよかった。特に、「In the closet」のMTVは衝撃的でした。ナオミ・キャンベルの出演で有名ですが、あのダンスはボブ・フォッシーへのオマージュなんだそうですね。映画「星の王子様」中、フォッシーはLe petit princeが砂漠で出会う蛇を演じていて、大きな木の周りを真っ黒の衣装でキレキレでくねくね踊っていますが、モノクロがエロティックな「In the closet」では、closetの入り口をフレームにして踊るMJの影がフォッシーを髣髴とさせるものでした。
ところで、Le petit princeの中で、星の王子様が地球に降りた地点は砂漠で、初めて出会った生物が蛇になるのですが、星の王子様は「いったい人はどこにいるの?僕たちなんだか砂漠のど真ん中で独りぼっちの気分なんだけど・・・」と言うと、
蛇はうねうねとその体のように遠まわしにこう言います。
On est seul aussi chez les hommes.
「人がいっぱいいる所にいたって、僕らはやっぱり独りぼっちさ」
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その昔、深夜に、「ビリー・ジーン」から始まり、「Leave me alone」とか「Black or White」「Heal the World」「Smooth Criminal」などのMTVをノーカットで特集した番組があって、光GENJIの内海光司と大沢樹生が司会をしているという、今となってはよくわからないプレミアがつきそうなVHSを持っていたのだけれど・・・あれ、どこいっちゃったのかなぁ、と思いながらアマゾンで「DANGEROUS」のショート・フィルム・コレクションを買ってしまったのでした。
King of POPは、今頃自分の星に帰って楽しく踊って歌っているのでしょう・・・